任天堂、バンダイナムコからモノリスソフトを買収
昨年3月末にバンダイとナムコが合併し、バンダイナムコゲームスとなってから一年あまりが経った。この間発売されたゲームは、合併前に開発した物ということもあり、今ひとつ変化が感じられなかったというのが正直なところ。
しかし、ここへきてモノリスソフトを(戦略的に?)手放すとは興味深い。
モノリスソフトは、特殊な設立経緯をもつ会社だ。
彼らは、もともとはスクウェアにおいて「ゼノギアス」を開発したチームである。「ゼノギアス」は壮大な世界観の一部を表現したもの、と位置づけられており、スタッフは続編の開発を希望したが、当時のスクウェアはそれを認めなかったらしい。
そこで、彼らは独立してモノリスソフトを興した。ナムコは資金を出し、モノリスを子会社とした。こうして、彼らが作りたかった「ゼノサーガ」シリーズは、ナムコの手で完結した。(いささか尻すぼみな展開で、やりたいことがどこまでできていたのかは分からないが…)また、その他のタイトルとして「バテンカイトス」「ナムコ×カプコン」なども手がけた。
しかし近年、モノリスの立場は微妙になった。設立当初は、ナムコが苦手とするRPG部門の貴重な戦力だったものの、テイルズシリーズが乱作でも安定して売れる現在となっては、正直影が薄くなってしまった。
モノリスを手放したいバンダイナムコ側と、RPGだけは作れない任天堂、双方の利害が一致しての今回の買収劇なのだろう。任天堂ブランドで出た「バテンカイトス」は、なかなか良い出来だったと聞いている。モノリスソフトの今後のゲームに期待したい。
…と思ったら、次回作はWiiで「ディザスター」という謎のゲームを作っているらしい!