一方日本では、限られた愛好家だけが熱心にプレイしている、という状態。その他の人には、予想するに次のように思われているのではないだろうか。
・結局の所、撃つだけ。
・戦場が舞台のゲームが多く、凄惨・粗暴。
・操作が難しく初心者は瞬殺。
実はこれ、私が持っている印象。しかしながら、海外FPSには無視できない魅力がある。それは、新技術への挑戦という部分だ。画面表示や物理計算などの最先端プログラム技術を最初に見せてくれるゲームは、いつも海外FPSだった。
「Half-Life」シリーズは、その代表と言っていい。最新作(Episode Two)は、今秋発売の予定だが、企画のはしくれとしては、それに同梱予定の「PORTAL」に注目したい。
必見! 2006年夏に公開された「PORTAL」デモ
次元銃を使って空間と空間をつなぐという、FPSのゲーム性を大きく超越した突拍子もないアイデア。しかしこれは、物理計算を搭載した「Half-Life2」のゲームフィールドだからこそ実現できた内容であるのもまた間違いない。
日本では、最先端技術が載るはずのPS3が苦戦し、スペック的には控えめのWiiやDSがアイデアで売るという、どこかちぐはぐな状況。技術とアイデアが幸せな融合を果たしている、海外PCゲームが少々うらやましい。