2007年09月12日

河童のクゥと夏休み その1

「河童のクゥと夏休み」公式

 不覚だった。予告に騙された。なぜクゥが微妙にかわいくないデザインで仕上げられているのか、私はもっと真剣に考えるべきだったのだ。

 この映画の原作は、30年ほど前の児童文学「かっぱ大さわぎ」である。石の中から、河童を発掘するという冒頭は、当時の化石発掘ブームを反映したもの。子供が新種の恐竜、「フタバスズキリュウ」を発掘したことで話題に火がついた。ドラえもんの「のび太の恐竜」も、同じネタからの発想である。
 という訳で、ほのぼのと夢のある子供向けアニメを予想して観はじめたのだが…これがとんでもなかった。
(以下ネタバレ含む)
 冒頭はいきなり江戸時代、クゥの父が登場する。原作では、クゥが父について語る場面はあるものの、父が登場する場面はなかった。数分後、侍によって父の腕ははねられ、ばっさりと斬り伏せられる。リアルに流れる鮮血には、子供向けの手加減が一切見られない。
 観客は凍り付き、これは笑って済む映画ではない、と覚悟させられる。
 そして、話が本編である現代の部分にうつると、観客はその覚悟が全然足りなかったと思い知らされることになる。

〈続く〉
posted by Dr.K at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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