2007年12月19日

珍品堂が勧める2007年のコミックベスト3

 恒例の、今年のまとめです。
 手塚治虫関連では、オンデマンドコミックの公開、いよいよ中盤かと思われる「PLUTO」、カラー完全版「スーパー太平記」などが出ました。いまだに話題ありますねぇ。

第3位 原田重光・萩原ノブト「ユリア100式」
 エロは突き抜けるとアホになる、というのは遊人の「校内写生」から続く真理です。ヒロインがダッチワイフというのは手塚の「やけっぱちのマリア」から引き継ぐ格調高い題材です。最近は、碇ゲンドウを見ても秋葉博士に見えてきて困ります。

第2位 岩明均「ヒストリエ」
 なんて面白いんだ! 肉体バカが跋扈するコミックの世界にあって、知性を描くことにこだわりつづける岩明均の大河作品。4巻で、主人公の初陣にこぎつけるのに実に4年かかりました。結末が見られるのは一体何年後になるのでしょうか。

Gok29fos 第1位 諸星大二郎「私家版魚類図譜」
 あまりの怪奇さ、結末の後味の悪さで、読む人を選ぶのが諸星作品。ところが驚いたことに、この作品では、美しい詩情と読後感の良さが前面に出ています。諸星初心者にも楽しめるのではないでしょうか。
 ゲーム「FOREVER BLUE」をプレイしたこともあり、「深海人魚姫」の絵の正確さがわかって面白かった。本棚に置いておきたい、と思わせる装丁もさすがです。
posted by Dr.K at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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