2008年04月03日

ニュー・シネマ・パラダイス

 シチリア島の片田舎を舞台に、映写技師の親父と少年の交流を描いた物語。以前から評判だけは伝え聞いていたが、実際に見るのは今回が初めてである。

 映画好きにはたまらんよな、これ。内容の良さもさることながら、映画への愛情が全編にあふれている。いや、厳密に言うと、映画館への愛だ。
 現在、映画は映画館でしか見られないものではない。DVD等のソフトがあるし、映画専門のチャンネルもある。これら、個人の家で見る映画と、映画館で見る映画とは全く異なる文化だということを、この作品は思い出させる。
 娯楽らしい娯楽もない村で、大きな存在感を持っていた映画館。観客である村人は、知識人にはほど遠く、マナーも悪い。しかし映画を、いや、映画館で見ることを、心から楽しんでいる。この作品の観客への視線は限りなく暖かい。
 商業臭がひどい映画が目につく昨今、この作品の清々しさは、ますます貴重なものに思えてくる。

 ところで、フィルムや映写機に惹かれる主人公、男としては共感できる部分が大きいのだが、こういうのを女性はどう思うのか、興味のあるところだ。

 「人生は困難だ。映画のようにはいかない。」というセリフを作中で言わせることができる監督の度量に脱帽。

楽曲有名度  10
幸福感    9
子供お断り度 10
個人的総合  8
posted by Dr.K at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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