2008年05月09日

岡田斗司夫「オタクはすでに死んでいる」

 岡田斗司夫の新刊「オタクはすでに死んでいる」を読んだ。昨年、「いつまでもデブと思うなよ」を書いてベストセラーとなり、オタキングとしての活躍は封印かと思っていたが、そうではなかったらしい。

 「岡田もとうとう歳をとって、今どきの若者は…などと言い出したか」と嘆く向きも多いようだが、いやいやどうして、岡田節は健在である。
 SF大会を仕切り、ガイナックスを設立し、オタク論を東大で講義するなど、派手な実績を盾に、「俺様はお前らとは違うんだよ」と言い放つのが彼の芸風。
 若い頃は、その矛先がオタク趣味を解さぬジジイどもに向けられ、「オタクこそはグローバルかつ知的な趣味人」とうそぶいていたのが、今度は若き萌えオタどもに「お前ら程度がオタクを名乗れると思うなよ」と矛先が変わっただけだ。
 老成して物わかりのいいことを言い始めるよりよほどいい。

Cwl4buud  しかし、忘れてはいけないことがある。ガイナックス時代に、アニメ調の女の子をゲームの中で脱がせれば売れると看破し、ぼろ儲けしたのは誰だったか。

 そう、ここは、あなたが作った世界だ。
posted by Dr.K at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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