キスは黒い策謀の味
その昔、「ときめきメモリアル」では、キスはすなわちエンディングを意味していた。以来、和製の学園ものでは、キスはとても重要なイベントとして神聖視されてきた…ような気がする。
しかし、「BULLY」は違う。アメリカのプログラマーの思考回路は全く持って謎だが、なんと、キスも単なる見せ物ではなく、システムに組み込まれている。
ケンカ三昧の主人公、ジミー。体力が0になれば当然負けである。体力の回復手段は、ソーダを買うか、キスかの二択。もう一度言おう、キスは回復手段なのだ。しかも、ソーダでは100%までの回復となるのに対し、キスでは最大200%まで体力がアップ。これはもうキスを選ぶでしょ。
さらに、キスは「美術」の授業をクリアしていくとどんどん効果がアップ。それにつれて、表現がどんどんディープキスになるあたりの、無駄な作り込みにたじろぐ。最終的にはプレゼントも不要になり、ソーダの方はほぼ用なしになる。
以降、キスで体力を蓄えてはミッションに挑む、という流れになるのだが、やっぱりキスはアイテムみたいに割り切れない。ジャイ子じゃなくて美人を選びたい、と思ってしまうのが我ながらおかしい。
適当にキスして回っていると、女の子同士がジミーを取り合って修羅場になったり、「あんたサイテー」とばかりに平手打ちを食らったり、というリアクションの豊富さには感心するが、何人か男も落とせるようになっているのはやりすぎではないか。
去年ロスで出会った外人プログラマーの方が
魔女神判を買うかどうかで嫁と喧嘩したり
Wiiのドラゴンボールをみて イッツクール!イッツクーーーール!!
って言ってたのを思い出しました。
それはともかくとして例の職業病によりゲーム離れしてるボクですが
久しぶりにやってみたいと思うゲームですねBULLY!
先ほどクリアしたミッションで、またも強制的にジャイ子とキスだ! 嫌がらせか!