2009年01月08日

中華風FF 「仙剣奇侠傳」その3

 その最大の特徴は、やはり日本の常識の外で作られたストーリーにある。主要キャラごとにかいつまんで紹介してみよう。

●李逍遙
 本作の主人公。ゲーム開始時点では、片田舎の村でおばさんの宿屋に預けられたしがない青年だが、両親は伝説的な盗賊だったらしい。
 そのおばさんが病に倒れ、薬を求めて李逍遙は最初の旅へ出る。仙女が住むという島へ渡り、水浴びしている女の子を目ざとく発見(笑)。これがヒロインの趙霊児。なんちゅー出会いだ。

 すったもんだのあげく、島を去ることになった李逍遙は、趙霊児と一夜の契りを…って早っ! まだストーリー始まったばかりだぞ。
Senken3
翻訳のせいか、李逍遙のセリフも全体的に軽薄だし。盗賊だった両親というのは、きっとルパンと不二子みたいな人物だったに違いない。

●酒剣仙人
 おばさんの店で飲んだくれていたジジイが、実は凄腕の剣術使いというお約束の展開。
Senken04
ストーリーの要所で現れては、李逍遙に新技を伝授してくれる。そのたびにドット絵のデモが用意され、演出が質素な本作の中ではやたら好待遇を受けている印象のあるキャラだ。さすが中国、ゲームでも師を立てる心を忘れない(笑)

●林月如
 蘇州の名家のお嬢様なのだが、出会いのシーンでは使用人を縛り上げてムチ打ちにしているという、荒っぽいにもほどがある二人目のヒロイン。武術大会に出くわした李逍遙、実は林月如の婿取りを目的とした大会だったのだが、知らずに参加して月如に勝ってしまい、責任をとって結婚するよう迫られる
Senken06_2
 このゲーム、恋愛を重視しているという意味では、日本のギャルゲーに通じるところもあるのだが、やはり日本とは違う。日本では恋愛は当人たちだけのもの、という意識のストーリーが多いように思うが、本作はすぐ親が出張ってきて結婚結婚とやかましい。中国は一族・家族のつながりが今もなお強い、みたいである。

●趙霊児
 半妖のため、仙女の島に隠れ住んでいた。ストーリーを引っ張る伝説の種族にして、魔法を使うヒロイン。FF6のティナとか、FF7のエアリスあたりを思い浮かべてもらえば、ポジション的にはほぼ一致する。
Senken07
ただ、その半妖のビジュアルが蛇女というのが…。蛇っていうのは中国では神聖な動物だからなぁ。しかもドット絵の蛇女は意外とかわいいから困る。
 何より、李逍遙との一夜の契りの後、妊娠・出産まで描ききってしまうストーリー展開に仰天。勇者が世界を救う話と、浮気者が責任をとる話を両立させちゃってるよ!

 こんな紹介になってしまったけれど、全体としては、中国の物語文化の豊かさが生かされており、感動する場面(下の蝶妖怪の挿話は泣けた)もあり、何より新鮮で、非常によいストーリーであった。
Senken05
 「仙剣奇侠傳」は、ご当地の台湾では、自分たちの文化で書かれた(初の?)RPGということで空前のヒットとなり、続編、リメイクはもちろんのこと、実写ドラマも作られている。
 そして2009年は、MMORPG「仙剣オンライン」がようやく完成、との情報が。

4Gamer.net::SOFTSTAR「仙剣Online」のプロモムービー

 ドラマ版部分が、元のゲームに恐ろしく忠実で笑える。
 グローバルだけが正義、という風潮の昨今、こういうお国柄が見えるゲームをむしろ大事にしたい、と思うのだが。

posted by Dr.K at 11:21| Comment(3) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
此乃DOS版 仙剣
新のwindow版 更佳
3代始 3D版本 也好

我不会日文 ╮(╯▽╰)╭
Posted by 季和 at 2009年04月28日 13:37
欢迎光临了!

本場からのコメント到来。
Windows版のリメイクが良いらしい。
ちょっと調べてみることにします。
Posted by Dr.K at 2009年04月29日 10:38
DOS版的画风更有古韵吧 我还是喜欢DOS版
Posted by 小麦 at 2010年05月13日 13:41
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