2009年05月17日

ダ・ヴィンチ・コード

 原作は未読だが、この映画が原作の魅力を伝え損なっていることはわかった。
 かつて「神々の指紋」を愛読していた私にとって、これは好きなジャンル。歴史の謎から作られた話には、純粋な作り話とはまた違う危ないロマンがあって素敵だ。ヨーロッパの文化の香りも素晴らしい。これの舞台を日本で作ったら、単なる湯けむりサスペンスにしかならなかっただろう。
 このての本では、謎について「なんだろう」と、想像をめぐらせるのが楽しい。ところが映画では、その間が全くと言っていいほどない。教授は瞬時に答えにたどり着き、独特の視覚効果も加わって、まるで超能力者のようだ。
 全体に、悪い意味でハリウッド的な映画だ。知的な内容で見所が作りにくいのは確かだが、だからといって、カーチェイスだの、バトルシーンだの盛り込む必要があっただろうか。秘密の地図を守るギミックの仰々しいCG描写や、宇宙が広がるイメージもかえって安っぽい。そして、謎解きの答えは伏線として序盤に見せるべし、という原則を守った構成は、この作品では全く必要ないのではないか。
 なお、ヒロインの目力がただ者でない、と思ったらこれが「アメリ」のオドレイ・トトゥでびっくり。いや〜、いつの間にか美人に育ったもんだ。

肩すかし度 8
観光度   8
疑似科学度 7
個人的総合 6

posted by Dr.K at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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