ドラマの中に、小道具としてビデオゲームが登場することがある。それらは大抵、単なる「子供が遊んでいる」風景の演出に過ぎず、ゲームソフトが何だったか、などということにはほとんど意味がない。
ところが、先日の「白い春」は違った。ゲームを見事に生かしたシナリオとなっていたのである。
パン屋の娘、さち(大橋のぞみ)が、自宅に友達を呼んでパーティーを開く。さちは、「WiiSports」を取り出し、「テニスやろうか」と言う。そして、ダブルスで対戦しようとするが、人数が一人足りない。さちは〈おじさん〉を呼ぼうと言う。
ここで〈おじさん〉と呼ばれる春男(阿部寛)は、今でこそパン屋の従業員だが、殺人の罪で服役していた元ヤクザ。その経歴ゆえに、さちに実の父であることを隠しているのだ。
春男に来てもらいたくない佳奈子(白石美帆)は、「ボーリングにしたら」などという。脚本家が「WiiSports」を熟知しているからこそ出てくるセリフだ。
結局、春男を呼ぶことになり、さちは無邪気に喜ぶ。ここで映ったゲーム画面に爆笑した。
ちゃんとMiiが作ってあるじゃないか。しかも阿部ちゃんのだけえらく似てる(笑) 絵心のあるさちが、事前に一生懸命作ったのかも、などと想像してしまう。
だんだんゲームが白熱してきて、はからずも、育ての父VS実の父の意地をかけた戦いになってくる。元ヤクザ役の阿部寛と、こわもての遠藤憲一が、大まじめにリモコンを振り回す図は、もう最高。ゲーム画面の中も、ネット際のスマッシュ合戦になっていてすごかった。
ドラマの中で、これだけゲームが自然に、かつ効果的に使われているのは初めて見た。
任天堂はこのドラマのスポンサーではないが、これを見て「WiiSports」が欲しい、と思った視聴者も多かったのでは。
2009年05月27日
ドラマ「白い春」で、阿部寛と遠藤憲一がWiiSports対決
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失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
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今後ともよろしくお願い致します。
gIuwsihN
ドラマ自体は未見ですが、こういう演出があるくらいなので面白そうです。
これからもブログ更新、頑張ってください!