2009年06月19日

マーベラスの〈魂の叫び〉に思うこと

 マーベラスのプロデューサーが書いたブログ記事が、各所で話題になっています。

「王様物語」クリエイターズBLOG

 「ゲームを作っても売れない」という嘆きは、関係者にとっては飲みの席での定番とも言える話題です。しかしながら、マーベラスほどの知名度のあるパブリッシャーの、しかもプロデューサーが、公式サイトという場でこういう発言に至った、というのは「ぶっちゃけた」では済まされぬ深刻なものを感じます。

ノーモアヒーローズ、わくわくアニマルマーチ、ルーンファクトリーF、朧村正、アークライズファンタジア、

 売れなかったとされる、これらのタイトルですが、PS2の頃であれば、国内10万本程度は売れても不思議はないラインナップだと思います。しかし今は売れない。なぜなのでしょう。

 まず、Wiiのゲーム市場の問題があります。
 Wii本体の初動はWiiSportsが牽引し、昨年はWiiFitが大ヒット。最近新しく始まったのは「Wiiの間」。任天堂は、一貫して、このハードでリビングを占拠することを目指し続けており、それは着実に成果を上げています。
 ところが、マーベラスのタイトルはいずれも一人でこつこつ遊ぶ、昔ながらのゲーム。私のように、個室に自分専用のWiiを置いている者にとっては、嬉しいタイトルなのですが、そうでない人にはやはり選びにくい。一人で遊ぶときは、PSPやDSのゲームを買う、というユーザーは多いのではないでしょうか。

 次に、オリジナル新作が売れにくい状況の問題。
 マーベラスでは、「牧場物語」くらいしかシリーズものがなく、オリジナルの完全新作が多く作られています。
 大手メーカーほど有名シリーズに頼り、ゲームのバラエティが乏しくなっている中、大変貴重な存在と言えます。個人的にはぜひ応援したい姿勢です
 しかしながら、一般的なユーザーはまず有名シリーズを買い、個性的な新作は後回しにされがち。後回しとなれば、値が下がってから買う、中古で買う、という方向へ進みやすいのです。さらに、実験的タイトルはWiiwareなど、ダウンロード方式で安く手に入るものが増えてきている。こうなってくると、多少の予約特典があっても、有名シリーズと同じ値段で並ぶのはやはり苦しいでしょう。

 とはいえ、ノーモアヒーローズが海外では売れるなど、明るい材料も見えてきています。強力な個性で、海外で指名買いされるほどのつき抜けを見せることが、生き残る術なのかも知れません。王様物語も、ヨーロッパでは評判がいいらしいですし、あきらめずにオリジナルの意欲作をリリースし続けてほしいものです。

posted by Dr.K at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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