2009年07月30日

意味不明かつ完成品 「のびのびBOY」

 夏休みはどのように過ごしたいですか?

 「のびのびしたいです」

 というわけでついに購入。

Nbnb01

 のっびっのっびっボゥ〜〜イ。以下、そのプレイリポートを、作者である高橋慶太の発言を適当に混ぜながら進めます。わかりにくいかもしれませんが、このゲームほどじゃないです。

高橋「長いのがクネクネ動いているだけで面白い、これでいけるんじゃないかと思った」

 ゲームを始めますと、まず妖精さんが登場して操作方法を説明してくれません。クイズに答えながら、自ら操作を体得していきます。とりあえず、のびたり、巻き付いたり、食ったり、出したりしてみます。
 …なんかグロい。

Nbnbfut

 絵は間が抜けた感じなのですが、破壊と殺戮による大惨事が起こってます。塊魂に通じるところがありますね。

高橋「『塊魂』は、時間と塊の大きさというルールでゲームになったが、あと1秒で目標のサイズにできたのは素晴らしいレベルデザインだと言われても嬉しくない。ステージが進むごとに難易度が上がっていく予定調和もバカにされたような気がしていた

 しばらくのびていると、ボーイの長さがステージからはみ出さんばかりになってきました。カメラを動かす操作で、見やすく調節します。それにしても、アナログスティック2本に加えて、LR2つずつのボタン、さらに6軸検出まで使うとは、予想外にややこしい操作ですが、こんがらがったボーイのややこしさに比べればなんということはありません。
 で、カメラを遠ざけてみますと

Nbnbsun

 何この壮大なズームアウト。

高橋「みんな下を向いてゲームを遊んでいる。子供は親が横にいても遊び続けている。ゲームが売れるのはいいことだが、こういう光景を見たくて作ったんじゃない」

 だからといって、上を向くと巨大な太陽さんが見下ろしているようなゲームを作るのはどうかと思います。
 さて、「のびのびBOY」には、目標らしきものが一つだけあります。それは、オンライン機能を活用し、世界中のBOYと協力して「伸びた合計」を増やすこと。これにより、宇宙にいるのびのびGIRLが、太陽系の果て目指して体を伸ばしていきます。まことにロマンチックで、無意味にグリッドコンピューティングなシステムなのです。
 お、妖精さんから何か報告が。どうやらGIRLが火星に着いたようです。

Nbnbksi

 巻き付いとる。これはもはや襲撃では。ちなみに、太陽系の果てに届くのには820年かかる予想だとか。

高橋「目標が大きすぎて目標になっていないのも面白い。とても夢がある」
高橋「このソフトは太陽系をひと続きにするまでのお祭りに参加するチケット。820年かかる終わらないお祭りになっているが」

 なんでしょうこのソフトは。意味不明なままに、好奇心を刺激します。操作が慣れてくると、学校に巻き付いて倒せるのだろうか、雲は乗れるのだろうか、人や動物が背中に乗ってくる条件は何だろうか、ハートマークに何か意味はあるのだろうか、など、試してみたい・知りたいことが次々でてきます。

高橋「大半の人は『こんなものはゲームではない』というが、そもそも『塊魂』から、自分にはビデオゲームを作りたいという意識がない。面白い物を作りたい、楽しいことをしたいというだけ。」

 何をしたらいいのか分からない、これは作りかけのソフトを出したのでは、とちょっとでも思ってしまった私は浅はかでした。高橋氏の発言を見る限り、「のびのびBOY」はその制作時の目標を達成しており、つまり完成品です。
 言われた通りに、ルールに従って行動するのは、「のびのび」ではないのです。しかし、世の中には誰かのルールに従って行動した方が楽だ、と考える人が多数います。なんということでしょう。今まで自分はゲームを遊んでいたのか、ゲームに遊ばされていたのか、このソフトをプレイすると分かってしまうのです。
 じゃ、そろそろ今日のプレイを終えましょうか。

Nbnbby

 プレイを終えるとトロフィーがもらえる、不思議!

高橋「みんなでただGIRLを伸ばしたいだけで、順位は関係なかった。でも順位があるおかげで、必死になる人や途中で諦める人が必ずいる

 ランキングを否定する高橋氏だけあって、最後にトロフィー制度の無意味を訴えたみたいです。

GameWatch:バンダイナムコ高橋氏、PS3「のびのびBOY」について講演
 高橋発言の引用元です。GDC2009のレポート記事。とんでもない企画書も見所。

のびのびBOY公式
 相変わらす読みにくいったらありゃせんわ!

posted by Dr.K at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック