洋画に欠かせないものは、何と言っても乗り物でのアクションである。「ブルースブラザーズ」からカースタントをとったら単なる駄作であり、「スターウォーズ」から宇宙船を抜いたらチャンバラしか残らず、「インディー・ジョーンズ」から乗り物バトルを取ったら魅力は半減である。
中でも、鉄道というのは素晴らしい舞台だ。旅情を感じさせ、密室にもなり、流れる景色を背景にしたアクションは迫力満点だ。
写真は、70年代の映画「大陸横断超特急」。何度列車から放り出されても、他の手段で先回りしては列車に乗り直す主人公がおかしい。スピードがあまり出なかった昔ならではの作品。
他にも、「大列車強盗」「暴走特急」「暴走機関車」など、鉄道が主役となる映画は多数作られている。
このような魅力的な題材をゲーム業界が放っておくはずはなく、ファミコンの初期にさっそく使われることになる。
「チャレンジャー」である。列車をステージにした1面目は、映画ファンを歓喜させた。しかしながら、2面目になると平凡な見下ろしマップになってしまい、がっかり度もかなりのものだった(笑)
それから25年あまりが経ち(←はしょりすぎ)、PS3で「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」が発売になる。先に発売されたアメリカでは、アクションゲームの最高峰としての評価を勝ち取ったようだが、
なるほど、これはたまらん。鉄道アクションのシーンだけでも、テンションが上がってくる。映画であこがれたアクションシーンを、ゲームで楽しめる時が来たのだ。こんなゲームを若い者だけにやらせるのはもったいない。往年の鉄道アクション映画を覚えているオッサンたちこそ、本作を手に取るべきである。
Uncharted 2: Among Thieves(海外版レビュー映像)