2009年11月04日

好きというのは素晴らしいこと その3

 好きなことを仕事にする、という観点からすると、同人ゲームがヒットしてプロとして食えるようになった、なんてのは典型的な成功例である。
 このような例として、過去にはTYPE-MOONがあり、近年では「ひぐらしのく頃に」を挙げることができる。
 私は「ひぐらし」をプレイしたことがく、作者の竜騎士07がどんな人かも知らなかった。ただ、なんとく、若くして才能を見出された、苦労を知らない人物をイメージしていた。
 ところがである。

「制作会社に採用されくてよかった」原作者・竜騎士07の挫折と下克上
 前編 / 後編

 勝手にイメージして申し訳なかった。こんな苦労人だったとは。しかもちっとも若くないではないか。

おそらく就活をしていたときの私は、巨大なゲーム制作会社に願書というボールを送り、採用というボールを返してほしいと思っていた。箔のつく肩書きが欲しかったんでしょう。ボールは届きませんでした。投げる方向が違っていた。ほんとうはユーザーに向かって投げるべきだったんです。ゲーム制作会社に認めてほしいという甘ったれた考えで、ボールが届くはずがない。本当にゲームを作りたいやつは願書を書く前に、自分でゲームを作っていますよ。会社に入るのは就職であって、それが即ち創作ではない。当時の私は自分のゲームを他人に作ってもらおうと、頼る気持ちがあった。

 竜騎士07氏は、いったん就職に失敗した後、自分でゲームを作ってものにし、落とし前をつけた。上記の発言には、その経験を経たからこその実感がある。

もの作りの路を進むにあたって悩んでいる人は、いま持っている趣味を釣りのようなものだと思ってほしい。そうすれば、仕事をしてでも続けられる、と思えるじゃないですか。二足のわらじでもやっていけるくらいの根性がなかったら、制作の仕事はやっていけないですよ。副収入が本業の収入を上回りそうなら、そのときプロになるかどうか、考え直せばいいんだと思います。

 専門学校には、「習っていれば、クリエイターにはなれて当たり前」と思っている学生が多い気がする。実際には、作品という形で実績を残さなければ、会社を受けることすらできないというのに。その一方、業界入りが叶わないとなると、あっさりもの作りをやめてしまう者がほとんどだ。
 好きなことを仕事にしたい、という言葉は嘘だったのか。本当に好きではなかったのではないか、と思ってしまう。
 本気かどうか疑われたくなければ、口ではなく形にして見せるべきである。それ以外に方法はない!

posted by Dr.K at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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