アイレムと言えば、ファミコンでは「スペランカー」、PS2では「パチパラ」、紆余曲折を経て現在も「絶体絶命都市」シリーズなどをリリースしている、老舗ゲームメーカーです。
さて、本日は4月1日。一年に一度、アイレムが世界一になる日がやってまいりました!
…とは言っても、おそらく本日限りで通常のサイトに戻っていると思われるので、念のため説明しておきます。
今回は、アイレムが5年前に公表した「超大作新感覚RPG」の実体が明らかになりました。
その名も「セミファイナリスト ファンタジア」。しかも、その開発中止をアナウンスするサイト、となっております。今日の情勢を反映したかのように不景気なネタで涙を誘いますが、画像やムービーに過去のエイプリルフールのネタがちらほら出ていて笑えます。クイズに正解して事業譲渡に持ち込むと、お馴染みのエンディングムービーが見られます。
さて、昨年は連動企画として、PS3のPlayStationRHome内で集会が開かれたのですが、今年度はそれが劇的にパワーアップ。なんと、Home内でこのMMOゲームをプレイできてしまうではありませんか。何ヶ月かけて仕込んでんだよ、これ。サーバーの混雑のせいもあってクリアできていないのですが、本日限りのプレイを以下に記録しておきます。
【Homeの朝】
まずはいつものHomeを始めます。今日のために、昨日はじめてインストールしました(笑) キャラも景色もアメリカンな感じで、きれいな割には全く魅力がありません。
【タビダッチの砦】
そしてこちらが、今回の会場となるアイレム広場です。いつもは、盆踊りの櫓をイメージした広場なのですが…
ひとたび異界の門をくぐると、同じ場所がこうなってしまいます。世界の入り口がタンスなのは、「ナルニア国物語」のパロディでしょうか。種族はケンタウロスになりました。後ろ足は動きませんが(笑)
それでは 、魔王ウソツッキンを倒す旅に出かけましょう。
【いきなり龍退治】
海岸に行くと、巨大な龍が暴れていたので、他のプレイヤーと協力できたような気がしませんが、なんとか倒します。なるほど、各地で敵を倒せばいいのか、と一瞬わかったつもりになったのですが甘かった。次に行くところが見つかりません。
それもそのはず、なんと、NPCと会話しフラグを立てていかなければ進まない、本格アドベンチャー仕立てになっているではありませんか。海の底に船長を発見し、どうにか先へ進みます。
【森と洞窟】
洞窟では数々のトラップが待ち受けていますが、ここがMMOならではの展開。爆弾で開ける扉では、他のプレイヤーが爆死するのを尻目に悠々と通過、岩に追われる難所では、他のプレイヤーが追われるのを見て、後ろからついていけば楽勝。ひどい!
【ニギヤカンの街】
元がパチンコ屋だったとは信じられないいい雰囲気の町並みですね! ここで色々なミッションが命じられ、各地へ奔走することになります。
道を行く他のプレイヤーの容姿がおかしいのですが、実はこの世界では嘘をつくと鼻が伸びるという仕様なのです。カジキマグロみたいな人がたくさんいたのですが、どれくらい嘘をついたのでしょうか。アイマスのお面を鼻が突き抜けているのには笑いましたが。
【SCEによる妨害】
このへんまで行ったところで、突然「システムをアップデートせよ」というお達しが出て、プレイが一時中断します。今日しか遊べないゲームなのにジャマするとは。SCEは空気を読むべき。
【ゲキ・トー平原】
魔王の城の前での集団戦。敵の攻撃以上に回線状況がヤバく、敵の攻撃が見えない、操作できない、落ちる、と別の意味でも激闘となりました。いいかげんあきらめかけたところで、敵がいなくなるという怪現象が起こり、不具合に助けられた形で運良く次のエリアへ。
【魔王の城・中庭】
城壁内では見るからに恐ろしげな魔物が闊歩しており、何度も昇天させられました。
ところで、驚くべき事に、今回のエイプリルフールはれっきとしたビジネスなのです。ゲーム内の店舗で有料アイテムを買うと、戦いを有利に進めることが出来るようになってます。しかし、今日しか使えないアイテムを、実際に買った人がどれくらいいたのでしょうね??
さて、進む方法がわからなかったので、周りを見ると人だかりを発見。それに混じって石像を殴っていたらクリアになりました。適当やのう。
【そしてバッドエンド】
城内に足を踏み入れると、大変なことが起こりました。なんと、私のキャラが魔王の如き姿に変わってしまったではありませんか。画像は決戦が行われる広間の前ですが、この姿になってしまうと攻撃モーションがないので戦闘に参加できないのです。調子に乗って「魔王に忠誠を誓う」などと選んでしまったのが間違いでした。最後に魔王を裏切ってやるつもりだった、と思っても後の祭りであります。
広間では、激しいバトルをよそに、部屋の隅っこに魔物が固まっていました。いずれも、私と同じ迂闊なプレイヤーです。まるでダンスパーティーで相手が見つからない人たち、という雰囲気です。戦えないのでぶつぶつチャットするしかありません。そうこうするうちに人数が増え、グチグチと沈んだ雰囲気の一大集団になってきます。しかも見かけが魔物なので、しばしば他のプレイヤーが斬りかかってきます(ダメージにはなりませんが)。自暴自棄になって自殺するものも出始めました。
なんという斬新な結末でしょう。さすがエイプリルフールです。
今日だけのゲームと言うことで、再戦の機会がないのが残念です。おっと、今気がついたのですが、実はこれが私にとって初のMMOゲームでした! アイレムの罪は重いです(笑)
が、これを見て、来年は必ずと決意いたしました。