2010年05月30日

花沢健吾「アイアムアヒーロー」3巻

 3巻のあらすじ。

 樹海に着いた。

 あれ、6文字で済んじゃった。
 それなのに何だろう、この面白さ、この密度。
 私たちは、他の物語の中で、ゾンビなんて見慣れている。そして普通は、奴らはもう人間じゃない、とか言われ、ゾンビたちは化け物扱いされる。
 だが「アイアムアヒーロー」はちょっと違う。特に、この巻では、人がゾンビになる過程を丁寧に見せていく。しかも、見た目の変化だけではなく、思考の変化を描く緊張感がすごい。その危うい境界の中で、出会いと別れが繰り返されていく。物理的には大して移動していないが、まさしく大冒険である。

3 樹海では、2巻の表紙に出ていた少女がようやく登場。3巻の表紙もいまのところ謎だが、今後、こういう場面が出てくるのかも知れないなあ。

 ピンチになったところで、唐突に瓶入りザーサイの絵が挿入される。そこまでの話を思い出してみたが、どうにもわけがわからない。…と思ったら、十数ページ後に種明かしがあった。主人公渾身のギャグ、恐れ入りました。

posted by Dr.K at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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