2010年07月02日

「GHOST TRICK」その3 シセル孔明、生けるチュー達を走らす

 「ゴースト トリック」をクリア。
 キャラクター名鑑が補完されるくらいで、追加要素は皆無。ストーリーに分岐もなく、やり込み要素もない。非常にストイックな作りだが、中古屋に売ろう、という気にはならない。良い小説は読み終わっても持っておきたい、というのと似たような感慨がわいた。

07 カプコンのゲーム作りは硬派である。ストーリーやキャラクターは従であり、主役はあくまでゲーム性。ストリートファイターシリーズのキャラクターは、面白い戦いのために選ばれ、世界観やストーリーはほとんど無視。バイオハザードシリーズも、ステージの面白さのためなら、少々のストーリーの矛盾には目をつぶって作られてきた。
 「ゴースト トリック」も、一見そのようなゲームだ。パズル的なステージの合間に、ミステリーの物語が進む。しかし後半、物語が追い上げる。ストーリーのために、パズルを早く進めたいと思うことがしばしばだった。また、ゲームの一部がリアルタイムになっているため、ゆっくり考えることの多い普通のアドベンチャーゲームとは異質な緊迫感があり、中だるみがなかったのも良かった。
 ゲームとストーリーが競い合っている感じの作りは、「そこで割り切るのか」とがっかりさせられることが多い最近のゲームにあって、作り手の意欲の高さを感じる貴重なものだ。
 エンディングの「やりきった感」を見ても、簡単に続編など出せる内容ではないので、今のうちにプレイしておくことをお勧めしたい。

posted by Dr.K at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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