2010年08月03日

カプコン会長の特集番組、雑感

 「駄菓子屋から世界企業へ〜ゲーム業界を勝ち抜く超低リスク経営〜」と題し、カプコンの創業者にして会長の辻本憲三が特集された。それにしても、「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」と「ルビコンの決断」って紛らわしいよな。

●E3
 前ふりは、最近日本のゲームが海外で元気がない、という話題から。海外ゲームの代表として、「アサシンクリード」はともかく、「エルシャダイ」を出すのは無理があるんじゃないか。

●長宗我部元親像の行事に群がる歴女
 「戦国BASARA」人気を紹介したいのは分かるが、コーエーを無視していいのか

●海外市場や映画化で好調のカプコン
 ここでも、任天堂など他のメーカーの健闘を軽く無視しているのは気になるところ。

●辻本会長のワイナリー
 いや〜、これが一番驚きの情報だった。会長の趣味が、この20年で実を結んでいたとは。

「ケンゾーエステイト」公式

 任天堂の山内博は、がん病院を寄付したというのに、カプコンの辻本憲三は、ワイン農場か! などとくさす者もいるようだが、山内組長は清廉潔白すぎ。辻本会長の方が、よっぽどゲーム企業のトップらしい。だって、ゲームなんてもともと欲望に応える産業だぜ?

●辻本会長の紆余曲折
 インベーダーゲームをめぐるエピソードはすでに有名。番組中で、年代が間違っているのが気になった。

●現場は見ず、数字で判断する辻本流
 これ、ずいぶん反感を持った人が多いみたいだけど、業界経験者としては、経営者はこれでいいと思う。中途半端に開発に口を突っ込んでくる偉い人くらい面倒なものはない。会社がある程度の規模になったら、経営と現場は職責を明確に分かつべきだ。

●ローリスクで大ヒットを生む秘密1:カリスマにも厳しく
 稲舟さんの怖さばかりが印象に残る映像であったが…
Capdeve
 いや〜、試作ってきついよね。アイデア勝負の小品であれば、動くもので検証するというのは大変有効だと思う。しかし、大作になるほど試作にかかる期間やコストが、検証効果に釣り合わないほど大きくなってくる気がする。しかも、開発会社の場合、クライアントの要望で、試作を持ち込んでのプレゼンをさせられるケースもあり、仕事が勝ち取れなかった場合は丸損に。オソロシヤ。

●ローリスクで大ヒットを生む秘密2:徹底的に遊び倒せ
 デバッグは、単に遊ぶことと思われがちなので、壁あたりチェックの現場を見せたのは○。300人のデバッグ部隊、というのはさすが大企業だとは思うが、まともなゲーム会社ならどこもしっかりデバッグはしてるはず。

●ローリスクで大ヒットを生む秘密3:品質より重要な発売日
 確かに、カプコンは他に面白いゲームがあまり出ていないタイミングに、うまくゲームの発売日を決めている印象がある。でもモンハンは早く発売日を決めてくれないと、他のメーカーが困ってしまうな(笑)

 全体としては、経済番組だけあって、株主が喜びそうな内容という印象。クリエイターにとっては、えらいきつい会社、という印象しか残らなかったのではあるまいか。会長が健在なのは結構だが、社長が全く出ないのは気になった。現社長は会長の息子なので、同族会社と見られたくなかったのかな。

posted by Dr.K at 23:13| Comment(3) | TrackBack(1) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分も当日放送を知って見ていましたが
カンブリア的にも、経営者として革命的なことがあまりなく
イチ実業家の人生って感じでイマイチ山場にかけていた気が…

ゲームを知らない人にはよく分かる話だったと思うので
本当に決算向けのお話だったんですかね
Posted by at 2010年08月04日 02:21
ゲームビジネスは、知らない人には単なる博打と思われがち。そうではなく、普通の商売なのだと見せたかったのかも知れませんね。
Posted by Dr.K at 2010年08月04日 08:11
発売日を重視するというのはあまり聞いたことが無いですね。
Posted by peace68 at 2011年06月20日 01:35
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平成22年08月04日
Excerpt: このエントリを読んでて。   ・『matakimika@d.hatena』 「最近のアニメ」 香貫花が逮捕されるのは『機動警察パトレイバー2 the Movie』の前売り券にCDが着いてた『チケマガ』..
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