2010年10月11日

シリーズ化希望! 「無限航路」その3

 「無限航路」をようやくクリアした。

Mugen3 RPGをプレイして、ストーリーに満足したのは久しぶりだ。スペースオペラなんて、小説ではむしろ古いくらいのジャンルなのに、なぜ今まで誰もゲームでやろうとしなかったのか。
 ゲームにおいては、ほぼオンリーワンの魅力を獲得しており、これ一発で終わるのはもったいない。ぜひ同系統のものを、今度は3DSあたりで出していただきたい。

 序盤は、わかりやすい悪役を倒す展開が繰り返されるが、それはあくまで導入部に過ぎない。中盤からは、敵国には敵国の思惑があるという中で、敵側のキャラクターも意欲的に描き込まれて深みが出てくる。また、「事象揺動宙域」に代表される、SF的な設定の数々も楽しい。

 しかし、何と言っても最大の魅力は、ストーリーの分岐である。エンディングは一つのようだが、そこに至る過程で、プレイヤーは何度か選択を迫られる。

◇以下ネタバレ全開のため注意◇

 小マゼランでは、カルバライヤとネージリンスという二つの国家が敵対関係にある。ユーリは主人公とは言っても、小さな艦隊を率いるだけの身。ストーリーの中盤で、どちらの陣営に入るかを選択しなければならない。
 これは悩む。自分の艦隊にはどちらの国の出身者もいる。私は、直前のストーリーで颯爽と助けに来てくれたバリオに義理を感じ、カルバライヤにつくこととした。

 多くのRPGでは、このような大事をプレイヤーには選択させない。ストーリーの都合でどちらか片方にしかつくことができない、そんなゲームが多いのではないだろうか。
 しかし「無限航路」では選べる。そして、その選択が、脇役の運命を大きく変えていく

Mugen5
キャロの運命などは、その最たるもの。ネージリンスの大企業のお嬢様として登場したが…

Mugen_c1
主人公がカルバライヤにつくと、10年後の再会ではこうなってしまう。

Mugenc2
かといってネージリンスについたところで、幸薄い展開に。両方を見るためには、当然2回プレイしなければならない。
 戦争という状況を描くため、他の脇役キャラにもかなり苛烈な運命が用意されていて、生ぬるいファンタジーものとは大違い。しかも、その運命は少なからずプレイヤーの選択が引き起こしたもの。この緊張感あふれる作りは見事である。

 一方、後半では、ジーマ・エミュに攻め込むストーリーを選択。この国の機械化世界の描写は、王道のSF展開で、大いに楽しめた。このルートで入手できる、グー・グラン級戦艦の偉容もお気に入りだ。

 クライマックスへの盛り上がりとは逆に、エンディングは後日談なども一切なく、極端にあっさり。その後のことはプレイヤーの想像に任せるということなのだろうか。辺境の国から新たな0Gドッグが発てば、いくらでも続編ができる。そんなことを想像してしまった。

Mugen4

posted by Dr.K at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック