このゲームをプレイするとつくづく思うのだが、西部劇の世界は女性に厳しい。
【ボニー・マクファーレン】
女手一つで牧場を切り盛りする、いわゆる女傑。ゲーム序盤のオアシス的存在。何しろこのゲーム、頭のネジが何本も飛んだようなクソ野郎しか出てこない上に、そいつらの要求を呑まねば何一つ先に進めることが出来ない。そんな中、常識の通じる彼女の存在は大変貴重である。
ギャング団に拉致され、首つりになっている彼女を助けるというイベントがあるのだが、後で駅の新聞を読んでみると、「26歳で結婚適齢期も出産適齢期も過ぎている彼女がなぜさらわれたのかは不明」などと書かれてしまっていて、まことに不遇である。
【ジェニーの信心】
荒野で病気の尼さんが倒れているので、薬を届けてやるミッション。ここに留まるのが神の意志だとかぬかすわりには、銃を突きつけたら一目散にどっかへ消えた。縛って汽車に轢かせるプレイヤーもいるらしい。ひどい。
【ルイーザ・フォーチュナ】
メキシコで出会うことになる少女。革命家のレイエスに心酔しており、愛人として都合良く使われてしまっている。政府に目をつけられて母と妹は亡命、ついには父を殺されてしまったらしい。この経緯を話すときの表情は、すでに少女のものではなく、狂信的な革命家の目つきになっていて凄みがある。思い詰めた女って怖い。
【エヴァの危機】
売春婦がDVを食らってたのを助けるミッション。しかも結局旦那に殺されてるし。腹いせに旦那を蜂の巣にするが、埋めかけのエヴァの死体は放置。クールすぎ。
いや〜、ほんと、西部劇の世界は女性に厳しい。