2011年03月19日

カイル・ハイド最後の挨拶 「ラストウィンドウ」

 DS「ラストウィンドウ 真夜中の約束」をプレイしました。これは素晴らしい、いい味が出ています。開発のCiNGにとって最後の一本となってしまったことが、とても悔しいです。

Lastwindow●カイル・ハイド再び
 このゲームは、「ウィッシュルーム」の続編的な位置づけになっており、主人公も同じくカイル・ハイドとなっています。しかしながら、事件は独立していますので、どちらからプレイし始めてもOK。
 システム的には、前作を改良したものになっており、全体にプレイしやすくなっています。次にするべきことが明確に示されるので、迷うことが少ないのは良いのですが、アドベンチャーゲームとしては難易度が低くなっており、好みの分かれるところかもしれません。

●小説システム
 「ウィッシュルーム」に続いて、海外ミステリー小説のような雰囲気にどっぷり浸れます。さらに本作では、クリアした章が小説に綴られる、という新システムが追加。この小説を読み返すことで、内容をいつでもおさらいできて便利です。
 小説システムの利点はそれだけではありません。各章末には袋とじが付いていて、開けることで謎解きのヒントを得られるようになっているのです。このゲームはさほど難しくないので、ノーヒントで解いてしまい、袋とじを開けていないプレイヤーも多いのではないでしょうか。だったら、ぜひもう一度データをロードし、袋とじを開けてみてください。
 ヒントが普通に載っているかと思ったら大間違い。そこには、カイル・ハイドの人柄をしのばせるエピソードが書かれており、その中にヒントが巧みに織り込まれているのです。ゲームの世界観を崩さないヒントの出し方は、なんともお洒落で感心しました。

(以下はネタバレを含みます) 

●前作とのつながりににんまり
 ストーリーとあまり関係ないところで、「ウィッシュルーム」つながりのネタがそこかしこ散りばめてあり、プレイした人にはより楽しめるようになっています。
 特に、前作のヒロイン、ミラの再登場は嬉しい。わずかの出演ですが、非常に印象に残ります。ミラに絵をせがまれるイベントがあるのですが、このゲームにプレイヤーの絵のうまさを測定する機能などないとわかっていても、一生懸命描いてあげるべきです。後でしっかり小説に残りますから、適当にやると後悔しますよ(笑)

関連:ラストウィンドウで無茶ぶりされたでござるの巻

●DSを駆使した謎解き
 ハードの機能を使った多彩な謎解きも健在。しかしながら、「ウィッシュルーム」をプレイ済みであれば、そんなに苦心することはないでしょう。ある人物が屋上から飛び降りそうになっているのを助けるために、DSのフタを勢いよく閉じたら失敗になったのはやられましたが。
 なお、最後の暗号解読は飛び抜けて難度が高く、要注意です。私は運良くひらめいたので、自力で解くことが出来、クリアした時の満足度が劇的に向上しました。

関連:DS「ラストウィンドウ」マルチタッチの謎

 この雰囲気、このシナリオは、他にはない魅力があり、大いに満足しました。CiNGが健在なら、3DSで新たな謎解きを詰め込んだ続編を期待できたのですが、返す返すも残念です。

posted by Dr.K at 22:36| Comment(1) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
CiNGの倒産はADVの主流がDSから携帯電話へと移り変わったという象徴的な事件になったのだと思います。

版権は任天堂が持っていると思うので続編の可能性もありますが、CiNGでなければ嫌だという人も居るでしょうね。
Posted by 匿名 at 2011年03月21日 19:33
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