2011年07月04日

しあわせの雨傘

20110531

 新開地のパルシネマへまた行ってきました。今回もまた名画座にふさわしいタイトルです。

 「しあわせの雨傘」は、かつて美人女優として名を馳せたカトリーヌ・ドヌーヴが主演するフランス映画です。
 主人公のスザンヌは、雨傘工場の社長夫人。夫は社長業で忙しく、娘は結婚、息子は成人して手を離れ、おまけに家事は使用人がすべてやってくれる。裕福だがまったくすることがなく、朝のジョギングと趣味のポエムに明け暮れる毎日です。66歳になったとはいえ、あのカトリーヌ・ドヌーヴがこんなにさえないオバサンを演じているのにびっくり。
 ところが、夫が心臓の発作で倒れ、スザンヌが社長を代行するはめに。さえないオバサンと思われていた彼女は、意外な才覚を発揮し始めます。そこから、オバサンのサクセスストーリーが展開して行くのですが、それに合わせて、生き生きとしたオーラを放ち始めるカトリーヌ・ドヌーブの演技が本作の見所と言えるでしょう。
 本作は、原作が大人向けの舞台喜劇で、オシャレな映画でありつつ下ネタもきついのが特徴。貞淑な妻に見えたスザンヌが、若い頃には奔放な女性だったという、過去が明かされます。この、過去のシーンを演じている女優が、あまりに完璧なプロポーションであるために、エロシーンがアートのごとき様式美を醸し出してしまっているのですが、フランスの人が見たら普通なんでしょうか。あちらでは、庶民の娯楽にもちゃんと品格があるのだなあ、と感心します。

ビッチ度  10
女尊男卑  9
邦題センス 8
個人的総合 6

他の方の「雨傘」評:忍之閻魔帳  

posted by Dr.K at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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