2011年12月11日

ステキな金縛り

 開場を待っている間、映画館のロビーで主題歌が流されていた。ムーディーな曲だなと思って聞いていたら、一部歌詞がおかしい。「艱難辛苦を乗り越えて〜」とか聞こえる。

かんなんしんく:人生でぶつかる困難や苦労。

デュエットの片方が落ち武者だからこうなるわけね(笑)
 奇しくも、予告では「逆転裁判」が流れた。幽霊法廷対決にご期待下さい、ということか。

 内容は見事の一言。
 まずもって配役が素晴らしい。弁護士のエミ(深津絵里)は、いつも通り面白くて魅力的。そして、落ち武者の六兵衛(西田敏行)が、年齢を感じさせない現代的なテンポで笑いを生んでいるのに感心。そして、出演時間に比して一番オイシイ役所なのがタクシー運転手役の生瀬勝久。あの笑いの取り方は反則である。
  本作で、ついに三谷幸喜は国民的喜劇監督の地位を確立したと言えるのではないか。皆を笑わせるってのは生半可な事じゃない。堤幸彦も、宮藤官九郎も、それぞれに笑わせる腕を持ってはいるが、その作風を受け入れられない人が多数いることもまた確か。ところが、「ステキな金縛り」は老若男女問わず笑えて、しかも誰も傷つかない。
 本編2時間20分という長丁場。しかし、結末が近づくにつれて、終わってしまうのが惜しいという気持ちがわいてくる。三谷には、同じ法廷もので「合い言葉は勇気」という傑作があるが、こちらは連続ドラマ。「金縛り」も、キャラがことごとく立っているので、もう少し掘り下げて連続ドラマで見てみたかった、という気がする。

 なお、未来永劫心霊写真が怖くなくなるエンドロールは一見の価値有りなので、テレビ放送などでカットされないことを切に希望する。

キャスト豪華度 10
生瀬最高度   10
外伝ドラマ蛇足度 9
個人的総合   8

他の方の「金縛り」評:忍之閻魔帳

posted by Dr.K at 17:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
裁判がらみのネタだと、脚本のみですが、12人の優しい日本人がありますね。
古い作品ながら陪審員制度をネタにしており、時代の先取りが半端ないながらも
当て書きになっており、面白い作品でした。
Posted by at 2011年12月12日 13:47
コメントありがとうございます。「12人の〜」は、未見なので、機会があったら見てみます。
Posted by Dr.K at 2011年12月17日 16:38
エンドロールの心霊写真は、グルーヴ地獄ファイブの心霊写真鑑定を思い出しました。
Posted by at 2011年12月26日 03:20
↑えらいネタ思い出しましたね(笑)
確かに、どこが心霊か探してしまう感じはありました。
Posted by Dr.K at 2011年12月26日 09:22
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