それでは、ゲーム内容です。
桃太郎に制圧された鬼の生き残りが、鬼ヶ島の奪還を目指す、というのが本作のストーリー。巻物風の演出とともに、おじいさん声のナレーションが流れて雰囲気が出ています。
ステージ開始時に、チュートリアル代わりの説明画面が出ます。オーソドックスな3Dアクションですが、必殺技やキャラ切り替えなど、凝った仕様も実現されています。
青鬼モードは、素早い移動と双剣による軽快な攻撃。奥にいるのはエドモンド本田ではなく桃太郎です(笑)
一方、赤鬼モードは、強力な金棒で攻撃します。
学生作品の場合、キャラが選択できても、そのプレイ感覚にあまり変化がつけられていないことが多いのですが、本作は違います。遊んだ感覚が大きく異なっており、重いモーションや、地面が揺れる演出など、デザインとプログラムの連携が取れた完成度の高さを感じます。
企画、プログラム、デザインのそれぞれにきちんと核となるメンバーがいて、協力した効果がゲームの出来となって出ているという点で、理想的な卒業制作と言えます。メイキング映像が調子こいているのですが(笑)、それだけのことはやったという自負の表れでしょう。これを自信に、次の一歩を見られる日を楽しみにしています。