2012年05月11日

ももへの手紙

 アニメというジャンルで、ロボットやらファンタジーやらという空想的な題材のものがたくさん出てくるのは納得できるが、なぜ、田舎暮らし、などというテーマのものがこうも多いのだろう。同ジャンルの作品を私の評価の順に並べるとこんな感じ。

マイマイ新子と千年の魔法 > 河童のクゥと夏休み > となりのトトロ > ももへの手紙 > サマー・ウォーズ > おもひでぽろぽろ >>>>> ミヨリの森

 地味さが癖になる良作だ。自然に見えるのでつい見過ごしてしまいがちだが、人物の動きがおそろしく緻密で丁寧。背景も主張は少ないがしっかり描き込まれて品質が高い。一応妖怪が出たりする話なのだが、主軸はあくまでも現実で日常。妖怪の活躍が誰かを脅かすこともなく、ももと簡単に理解しあえたりもしないのだ。安易に非日常に迎合しない距離感が、不思議な居心地の良さを生んでいる。
 一方ストーリーは、丁寧さがあだとなっていて、展開がやや冗長。提示した問題を完全に消化しきっている結末は語りすぎの感じもあるが、これは人によっては分かりやすくて後味がよい、ともとれるだろう。
 声の演技は、ももを演じた美山加恋、母役の優香ともに申し分ない出来。イワの西田敏行は、「実写版ゲゲゲの鬼太郎」「ステキな金縛り」に続いてまたもや妖怪。その安定感は抜群だ(笑)

 内容が内容だけに、なぜ夏休みのタイミングで公開しなかったのか、理解に苦しむ。

動作  9
声   9
派手さ 3
個人的総合 7

posted by Dr.K at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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