アホや! このゲームの作者、大アホや!
よくもまあこんなノリで、完成させたもんだ。まずそこに感心する。
●ロード画面
まず残念なことに、このゲーム、ロードがめっちゃ長い。ところが、それを開き直るかのようにロード中の画面がやたらこってる。
独特のアメコミ調2Dアニメーションとともに、攻略のヒントなどが流れてくる。そして呆れたことに、たかだかロード画面のくせに、ステージの進展に合わせて何種もの専用アニメが用意されている。短くする気全然ねぇだろ、オイ。
●新ジャンル「生首系男子」
ご存じの通り、彼氏が生首。「killer7」では、生首女子高生がヒントをくれたが、この作者はどんだけ生首を愛しているのか。しかもこの生首ニック、ゲームの案内役も兼ねていてしゃべるしゃべる。つまり、「ゼルダの伝説」におけるナビィやファイに相当する役を担っている訳なのだが、そんな重要な奴が生首…。
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スパークルハンティング
チェーンソーでゾンビを切り刻むのがそもそも派手で、チアリーダーならではのコスチュームとアクションがさらに派手。トドメに、ゾンビをまとめて葬ったときのスパークルハンティング! 場所がどこだろうが、一瞬に背景が大宇宙になり、びっくりするほど長い一時停止演出が挟まる。このテンポを決断した奴はただ者ではない。
うひょ〜、気持ちええ。
おバカなノリを見せつつも、ハードな殺し屋業界を描いて見せた「ノーモアヒーローズ」から数年。「ロリポップチェーンソー」は、さらにアッパー系のゲームに進化したようだ。油断は禁物だが、この先どうなるのか、じっくりと楽しみたい。