2012年06月24日

俺たちの和ゲーが帰ってきた! 「TOKYO JUNGLE」

Tokyojungle1

 「トーキョージャングル」を入手。見た目のインパクトばかりが取りざたされるこのゲーム、実はこれ以上ない真っ当な和ゲーである。

 まず、堅牢なシステム。
 生き残るためのハードルが、ヒットポイントと空腹度、と極めて明確。狩りのアイコンや植物などの、意表をつく記号化。縄張りを作るシステムがチェックポイントとして明示される。子孫に代替わりすると、兄弟たちは残機として使われる。
 まさか、PS3の新作で、こんなゲームゲームした作りのものが出るとは思わなかった。このような極端に抽象化されたゲームルールは、2D時代の日本のゲームがかつて得意としたものである。
 もしも海外でこのゲームが作られたとしたら、こうはいかない。まずは、各動物の生態を調べ、それに沿った表現を採用しなければ許されなかったに違いない。色々な動物で縄張りの作り方や巣の形が同じ、などという割り切りは絶対出来なかったはずだ。

 ゲームをやりこむことで、状況設定がだんだんアンロックされていく、というのも古くさい。画面はカオスそのものだが、大まじめにSFミステリーを仕掛けており、他に代え難い魅力を出している。

 そして何より、極端に突き放した雰囲気が面白い。チュートリアルを見ての通り、このゲームは、プレイしている動物へ感情移入させない。我々は、プレイを通じて、人類のいない東京の様子を観察している、神の視点とも言うべき立場になっている。
 このような、さめた視点のゲームは、抽象的なドットでしか絵が出なかった初期のゲームにはよくあった。ストイックにスコアを競わせるところも、当時を思い起こさせる。

 俺たちの和ゲーが帰ってきた。これ、本当に開発スタッフは若手なのか。インベーダー時代のジジイが何人か混ざってるんじゃないか、などと私は疑っている。

posted by Dr.K at 16:22| Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはぜひ遊んでみたいと思っているのですが、我が家のお犬様がテレビに動物が映るたびに「どこのモンじゃワレー!」と言わんばかりに吠えかかるので、なかなか買う勇気が出ませぬ。
Posted by しびる at 2012年06月27日 12:35
中途半端なリアルさなのですが、はたして犬に犬と認識されるレベルなのかどうか…?
Posted by Dr.K at 2012年06月27日 20:31
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