2012年09月08日

ヒューゴの不思議な発明

 これだけ予想を裏切られる映画は珍しい。賛否が分かれそうだ。

●映像の魅力
 「アバター」は3D映像を異世界の自然描写に費やしたが、こちらはのっけから機械機械また機械。冷静に見ると、大して出来事が起こっていないのだが、昔の駅舎の裏側にぎっしり機械が詰まっているというロケーションの面白さで間が持ってしまう。スチームパンクとか歯車が好きなら最高の映像である。

●予告と違う!
 驚いたことに、タイトルや予告と実際の内容が全く異なる
 私が予想した内容。少年と少女がロボットを作り、冒険へと巻き込まれるアクション映画。
 ところが実際には、ロボットを差し置いてハゲ親父が主役をさらってしまう。アクション映画というより、映画草創期の歴史を振り返る内容だった。いや、面白いと言えば面白いけど、冒険もののつもりで子供連れで来てしまったお父さんは、相当困ったんじゃないか。
 何しろ、ロボットのせいでSFやファンタジーのイメージがついてしまうが、作中に出てくる映画や、少女が口にする文学作品はすべて実在のもの。教養ある観客を前提としているように見える。

●ストーリーは二の次?
 ストーリーについては、強引さが目立つ。駅の人々の群像劇、という側面もあるためか、本筋から見て余分のエピソードが多め。話が進むのは偶然や幸運がきっかけで、ご都合主義の部分も多い。ヒューゴが見る悪夢は、3Dを見せたいための挿話だろう。
 ただ、このような作り自体が、映画草創期のオマージュなのかもしれない。

●機械人形
 作中でカギとなる機械人形の機能は、絵や字を描くことだった。「学天則」の親戚みたいなものだろうか。
Gakuten_2

予告編詐欺 9
映像美    9
映画史賛歌 10
個人的総合 8

#映画ブログ

posted by Dr.K at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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