2012年10月14日

クローズアップ現代は神番組(3)

 「クローズアップ現代」。それは、NHKが誇る時事特集番組。キャスターの国谷裕子が、たった一人で政治から経済から事件からサブカルチャーまでを掘り下げていく、志の高い内容だ。

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 9/25に放送されたのが、「ソーシャルゲーム 急成長のかげで」。弟から録画ディスクをもらってようやく観たのだが、いやはやさすがはNHK。グリーやモバゲーにCMを出してもらっている民放各社では、到底作れない番組だった。

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 まず、ソーシャルゲームの隆盛ぶりが紹介される。それにしても無茶苦茶なグラフだ。12年はどうなっていることやら。

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 続く、ガチャの解説には笑った。特定のゲームを引き合いに出すわけにはいかないので、番組スタッフがそれっぽいものを作ったのであろう。アニメーションが、私の知るソーシャル演出の条件をバッチリ満たしており、このジャンルを非常によく研究した跡がある

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 次に、ドリランドのユーザーが登場し、慣れた手つきで11連ガチャを購入。NHKさん、課金分はギャラとして払ってあげてください。

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 このゲームにこんなにつぎ込む神経は理解できないが、ある程度お金をかけたらやめにくい、という心理は非常に理解できる。だが、将来、ゲームがサービス終了するときどうなってしまうのか。はっきり言って、玉の価値に永続性のあるパチンコのほうがなんぼかマシである。

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 さて、大人だったら自己責任で済むところだが、子供が課金にハマるとなるとやはり問題。

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 高校を中退したこの少年は、ゲームではランキング上位者なのだという。このアバターの絵がまた、再現性が高すぎて笑ってしまう。シャツの奴とかしょっちゅう見とるわ(笑)

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 これが、マリオとかドラクエとかモンハンを指して言っているのであればまだ納得するのだが、金を払うことを努力と称する感覚は世も末である。あ、バイトしてそのためのお金を稼いでいる、というのであればわからなくもないか。

  で、こんなゲームを作っている側はどう考えているのかというと、 Social9
「頭の悪いユーザーから搾り取れ(意訳)」

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「笑いが止まらんわ(意訳)」
 それにしても顔を伏せ、音声を変えての証言。まんま犯罪の情報提供者である。

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 今回の番組では、開発の裏側を取材したのが素晴らしい。特に、ソーシャルゲーム特有のデータマイニングの一部を見せたのは、一般視聴者には驚きだったのではないか。一日の課金額が多いユーザー、時間ごとの売り上げなど、詳細かつ素早いデータによって、ゲームを最適化し利益を上げていく。はっきりいって従来のゲーム開発とは別物である

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 満を持して、業界最大手のグリーにカメラが入る。なんという人間味のないオフィス(笑)

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 対応策として、有料項目を明確にし、ガチャには確率を表記するなどのガイドラインを決め、開発各社に指示しているとのこと。でも、ガチャの確率表記って、あれアテになんのか

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 業界を代表しての弁明、お疲れ様です。でも、お金のいただき方が悪いという事実をなんとかしてください。

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 教育現場では、ソーシャルゲームなど触ったこともないであろう先生たちが、子供がハマってしまわないよう、指導に四苦八苦していた。この場面で、2chの実況スレでは、「ゲームは一日一時間!」の大合唱が起こったと聞く。高橋名人は偉大である。

 一般の人が見る番組とは思えない、多角的な視点からの見事な掘り下げ。もうスポンサーの顔色をうかがう民放の番組など必要ない。「クローズアップ現代」のふところの深さは神である。今月の受信料は3倍でも払う。

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posted by Dr.K at 11:49| Comment(6) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
仕事先でグリーカードを扱ってるんですが1万円のカードを買う人が居てびっくりしましたよ。
Posted by 太い子 at 2012年10月14日 14:41
こっちなんか、PSNカードですら1000円ずつしか買わないのに。
Posted by Dr.K at 2012年10月14日 20:57
>だが、将来、ゲームがサービス終了するときどうなってしまうのか。
オンラインRPGもソーシャルゲーもやったことない自分が想像してゾッとするのはまさにこれ!
サービス終了とともにプレイできなくなるデータが消えるなんて不安過ぎる。
プレイしてる人にそういう不安はないのでしょうか。
サービス終了前に飽きる自信があっても嫌なんですけどねえ。
Posted by あおね at 2012年10月16日 02:09
オンラインRPGなんかだと、戦友と別れの挨拶を交わしたりして、卒業式みたいな雰囲気になる、とも聞いています。
しかし、カード集めゲームだとどうなんでしょうねえ。
Posted by Dr.K at 2012年10月16日 09:34
スクエニのMMORPG『疾走、ヤンキー魂。』は、実際に卒業式と称してプレイヤーが校庭に集められ、空に浮かんだプロデューサーの写真に向かって「死ね!」「アホ!」の罵倒の嵐が浴びせられるというカオス極まる最終日でした。
Posted by GON at 2012年10月17日 00:25
その安藤プロデューサーも、いまやアプリ界の旗手ですよ。かっこいいゲームを作っているのを見ると、なんか違うと思ってしまいます(笑)
Posted by Dr.K at 2012年10月17日 07:16
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