2012年10月15日

大奥

 原作はよしながふみ。江戸城大奥を男女逆転のシチュエーションで描いたマンガ、という程度の知識はあったが私は未読。ただ、嵐の二宮が女っぽくオカマ演技をしていたら笑えるだろうな、くらいの期待で観たのだが、全然違った
 実際には、二宮演じる水野は、女が権勢をふるう時勢にあっても武士道を貫くいい男。大奥の男どもが女に媚びへつらう中で、超然と自分の美学を貫く。要するにいつも通りのイケメンでヒーローの二宮なわけで、ちっ、つまらねーなあ。

 基本、大奥という閉鎖社会で話が進むため、男女逆転の面白さが衣装くらいにしか現れない。女が働き手になっている江戸の町の様子とか、逆転した吉原の男花魁とか、外の映像がとても面白いのにストーリーにはほぼ関係なくて残念。

 吉宗役の柴咲コウをはじめ、キャスティングは絶妙にはまっていて、突飛な設定の世界にリアリティを吹き込んでいる。ただ、原作を消化し切れていないのか、TV用に大幅カットされたのか、えらいハイペースで話が進んで終わってしまう。

 ところで、本作の肝である男女逆転だが、初めからそういう世界だった、というファンタジーではない。もともとは史実通りに江戸時代を迎えたのだが、その後逆転現象が起こったという設定になっている。
 その事の始まりを描いたのが、先頃放送開始された連続ドラマ「大奥 〜誕生〜」だ。こちらは名優、堺雅人が主演、三代将軍家光を多部未華子が演じており、なかなか面白い。
 このドラマが年末の映画「大奥 〜永遠〜」へと橋渡しをすることになり、こうなると最後まで見届けざるを得ない。シリーズものに弱いので困るなあ。

キャスト 8
衣装   7
セット  6
個人的総合 5

posted by Dr.K at 07:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック