2012年11月11日

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

 驚いた。「3」のときとは全然気合いが違う。

 何が良いって、まずシナリオが良い。こんなことを言うと、事件や捜査のつじつまが怪しい話のどこがよいのか、とツッコミを食らいそうだ。だが、そんな理屈はどうでも良いのである。シリーズの幕を閉じるために、どんな祭りを行うのか。ファンにとって最も大事なのはそこなのであって、その点についてはほぼ完璧な解答を見せている。
 冒頭のからあげ屋から、タイトルまでの流れが素晴らしい。「1」の冒頭の、張り込みかと思わせてゴルフ、というのと対比されている。
 メインは、警察上層部が事件の真相を隠蔽しようとする、シリアスな話。一方で、青島たちは大量のビールを隠そうとし、これが息抜きのコメディーパートになっている。事の重大さに違いはあれど、どちらも隠すことには違いなく、単純に現場の者は清廉潔白、となっていないところもいい。
 そして、青島と室井が久々に共闘する。この辺まで来ると、気分はもう同窓会である。彼らの約束が果たされそう、という「新たなる希望」。何をやっても上の本質は変わらない、という堂々めぐりを続けてきたシリーズが最後に見せたサービスと言える。
 小ネタも多く、作り手の遊び心も満載。からあげ屋の閉店サービスそのままの大盤振る舞いである。例えば、事件が解決してビールを配るとき、「二つで充分ですよ」と聞こえたのは「ブレードランナー」から。

 とにかく楽しく、爽快であり、事件の解決で終わっていれば言うことはなかったのだが、最後に青島の余計な一人演説が入ったのと、青島が撃たれたようにしか見えない予告詐欺でマイナス1とする。

オープニング 10
サウンド    9
再開の可能性 5
個人的総合  9

posted by Dr.K at 18:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「二つで充分ですよ」ってブレードランナーの冒頭で出た『フォウ』のあのネタだったんですか!?Σ(゚д゚lll)(違ったらすんません)
Posted by 太い子 at 2012年11月12日 11:52
その通り。「4つくれ」で始まるあれです。
Posted by Dr.K at 2012年11月12日 16:27
ご無沙汰です
hotmailにメールしてます。確認よろしく
Posted by T at 2012年11月16日 15:59
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