今期は思いのほかテレビドラマが豊作。
月「ビブリア古書堂の事件手帖」
順調に面白くなっている。前回は「UTOPIA 最後の世界大戦」。100万以上の値打ちがあるこのマンガに、栞子の母がなぜ2000円などと言う値を付けたのか? 予想外の答えで大いに楽しめた。直前が「晩年」事件だったため、このマンガも値打ちの低い復刻版だったんじゃねーの? などと思ってしまった。騙された。
なお、「UTOPIA」は、藤子F不二雄大全集が出たので、今は容易に読むことが出来る。
火「サキ」
仲間由紀恵のいかれっぷりをいつも楽しみに見ている。そろそろ終盤と言うことで、サキがなぜこんなことをするのか、理由が徐々に明かされ始めた。ストーリー展開としては正しいが、何を考えているかわからない悪女というのが面白いのであって、かわいそうな女の復讐劇に収束したのでは、いささか物足りなくつまらない。
木「おトメさん」
嫁姑などという使い古されたネタだが、裏で着々と刑事事件に発展しており、変にスケールが大きい。相武紗季の悪人演技が異様にはまっており、周囲がいいように振り回されているのが面白い。
土「泣くな、はらちゃん」
マンガのキャラが現実世界に飛び出して、作者と恋に落ちる。どこかで聞いたような話だが、マンガは居酒屋を舞台にした変な内容だし、現実世界のヒロインはかまぼこ工場勤務の冴えない女性。実につまらなそうな始まりだった。
現実を全く知らないマンガキャラが、ストレートすぎる表現で人々に関わっていくことで、おとぎ話のように現実の恋の本質をあぶり出す。この難役を長瀬智也が好演している。オッサンが演じるトイ・ストーリーとでも言うべき内容で、今や目が離せない掘り出し物だ。
日「とんび」
TBS「とんび」録画できなかった!とSHARPに苦情殺到!
うちもシャープ製レコーダーで見事に録画失敗。親子愛をじっくり描いているのだが、内野聖陽演じる頑固親父が古くさすぎてまるで戦後。とても現代劇とは思えない。ここまでの息子役は何人もの子役が演じてきたが、誰もがうますぎて、今を演じている佐藤健が物足りないくらい。毎週笑って泣ける傑作だ。
今月でいずれも最終回を迎えるので、うまく終わってくれることに期待したい。