窮地に追い込まれたインデックス。しかし、法規違反の末のことなので、同情の声が全く聞かれない。辛うじて株トレーダーの一喜一憂が見られるくらいである。
一方で、アトラスに関してはファンから心配の声が多数。当然だ。「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」がPS VITAで最も売れたソフトになるなど、その人気は健在であり、今後も注目の新作がいくつも控えているのだから。
これはあまり知られていないが、国内だけでなく、海外にも熱烈なファンがいる。
すらるど:海外のゲームファン「俺達は何で『ペルソナ4』が好きなんだろう?」
さて、アトラスは今後どうなってしまうのだろうか。
現実的なことを言えば、危機を感じたスタッフから、徐々に転職して散ってしまうのだろう。将来、どこかのメーカーから、「ペルソナの誰それが作った」と宣伝されるゲームが出るかもしれない。だがそこに、これまでのシリーズを築き上げたチームは存在しない。それがあまりにも惜しい。
以下、アトラスの開発チーム存続のシナリオを勝手に夢想してみる。
●まずは脱出
インデックスを買ってくれる企業があるとは思えないので、脱出する必要がある。つまりは独立、起業だ。資金の問題が起こるが、黒字になる可能性のある会社ならば、資金提供や買収に動いてくれる所が出てくる。
●どこがアトラスを買うべきか
色々なパターンを手前勝手に想像してみる。
「任天堂」
つい最近3DSで「真・女神転生4」が売れたところ。また、ファイアーエムブレムと女神転生のコラボ作品も発表されており、これの開発をアトラスに任せていたのなら、資金提供して続きを作らせる、という判断もあり得る。
モノリスソフトが任天堂の子会社になって良作を連発している実例もあり、アトラスファンにとっては理想的なシナリオと言える。
「ソニー」
「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」はPS VITAの普及に大いに貢献した。今後も「真・女神転生」が発表されており、PS2以来の実績あるシリーズを手放したくない、と思ってくれれば可能性がある。
ソーシャルゲーム各社
最悪のシナリオである。キャラクターやシリーズの版権を取られた挙げ句、コンシューマは捨てられてしまうだろう。
「ガンホー」
「パズドラ」景気で、コンシューマ開発経験者を集めまくっていると聞く。どうせならアトラスを買ってはくれまいか。実は傘下にアクワイア、ゲームアーツ、グラスホッパー・マニファクチュアをおさめており、コンシューマゲームにも力を入れている会社だ。
「タカラトミー」
インデックスの大株主。しかも、アトラスは以前はここの子会社だった。再び引き取る、というセンはないだろうか。ここの作るゲームはどうにもパッとしないので、アトラスが立て直し役を果たすことになるだろう。
「ガイア」
女神転生シリーズのボスである岡田耕始が、アトラスから独立して興した会社。かつての仲魔のピンチに、立ち上がってくれないだろうか。
KONAMIが放つ完全新作『ドラコレ&ポーカー』 ふたりのキーマンに直撃インタビュー
しかし、ガイア公式サイトも閉じており、上の記事を見てもアドバイザー的な役目にとどまっているのを見ると、すでに開発会社としては活動していないのかもしれない。
これらはあくまで筆者の夢想なので、あり得ない、とか、はずれた、とかクレームをつけるのは勘弁願いたい。アトラスのスタッフにとって、少しでもましな将来が選ばれるよう、ファンの一人として心から祈る。
アトラスの今後の身の振り方ですが、個人的には任天堂に拾ってもらう、
と言うのが最良の選択肢かなと思います。自分が任天堂及び古き良きRPGのファンというのも有るのですが、
日本市場に特化した作品を提供してくれるのは任天堂×アトラスのタッグでは無いかなと。
ペルソナ繋がりでソニーが拾うと言う選択肢も有りますが、
財務状況からみてソニーでモノづくりをした際、小回りのきく製作が出来るのかな、と言う疑問が残ります。
任天堂のスタジオになった場合、ペルソナやドラクラ等の作品も任天堂ハードになってしまい、これらのタイトルがVITAで遊べる事を評価している自分としてはかなり失望する事になってしまいそうです。
逆に世界樹の迷宮は2画面の3DSに向いたゲームであり、これをVITAに出しても今までのような良さは出ないでしょう。
どっちに転んでも今までのファンが十分納得する結果は出ないと思います。それなら大手サードが引き受けるべきでしょう。
>>財務状況からみてソニーでモノづくりをした際、小回りのきく製作が出来るのかな、と言う疑問が残ります。
私故人の印象ですが、むしろソニーはクリエイターに殆ど放任主義でゲームを作らせてる気がします…
自分もプラットフォーマーがソフトハウスの囲い込みを行うのはやめた方が良いと思います。
特にアトラスはマルチプラットフォームで成果をあげてきた会社ですから、落ち目であったモノリスとは事情が異なると思われます。
自分が意外だったのは、バンダイナムコが候補に入ってなかったことです。
コンテンツとして一番WinWinなのは、この会社でしょう。