通りがかりに試遊台を眺めることができる一般ゲームと違い、Z指定ゲームは壁で遮られ隠されている。隠されると見たくなるのは人情というもので、しっかり並んでプレイしてしまった。
いい感じに振り切れているゲームだ。
Z指定というと、残虐表現をリアルに追求したタイプのものもあるが、これはそうじゃない。わずか15分のプレイだけでも、おびただしい血しぶき、人体破壊、フリークス、下ネタ、なんでもあり。行き過ぎた表現にバカ笑いするタイプの悪趣味ゲームであり、NINJA GAIDENシリーズのようなストイックでシリアスなアクションゲームとは全く様相が異なる。
製作スタッフは、「デッドライジング」の稲船敬二、「NINJA GAIDEN」のチームニンジャ、そして海外のデベロッパーの奇跡の(?)コラボレーション。ぱっと見、須田剛一が関わってそうなゲームだが、そんなことはなかったぜ!
ザコゾンビをなぎ倒して画面が真っ赤に染まる様は、スムーズな操作感と相まってかなりの快感。忍者らしく、壁走りやくの字飛びなどのアクションもあるが、そういうテクニカルな部分はほぼ自動化されていて、ゾンビを倒しまくるだけに集中させてくれる割り切った作りになっている。「モータルコンバット」や「ロリポップチェーンソー」を抵抗なく遊べる層であれば、文句なしに買い。
最後に一つだけ文句。ものを拾うボタンと、敵を掴むボタンが同じのため、アイテムを拾おうとしてゾンビを掴んでしまう場面が多かった。これはなんとかならないものか。