2013年10月29日

未来のゲームが目を覚ます 「BEYOND:Two Souls」その3

Bts03 このゲームは、ジョディの波乱に満ちた人生を、断片的なエピソードで綴っていく。しかも、ストーリーは時間に沿って進まない。CIAの捜査官として活躍する話のあとで、幼い頃の話に戻ったりもする。そのため、ストーリーがわかりにくい、という感想が出てくる。

 では、なぜ順番通りに並べないのか。全体を通してプレイすれば明らかだ。ゲームが面白くなくなるから、である。

(注意:以下、ストーリーのネタバレを含む)

 例えば最初の章、「実験」。ストーリーの導入部であるだけでなく、霊体エイデンの操作のチュートリアルとなっている。続く2章目の「大使館」は、エイデンを活用した実戦だ。
 一方、5章目の「CIAへようこそ」は、訓練シーンを通してジョディのアクションを習得するステージとなっており、それを活用するのが次の「逃亡」である。
 8章目の「コンデンサー」は、ストーリー前半の山場となるとともに、すべてのアクションの集大成となっている。

 「BEYOND」はあまりにも映画的、映像的な内容のため、章の並べ方もストーリー上の演出優先で決めた、と思われがちだが、実はそうではない。ゲームとしての遊びやすさ・面白さを重視した構成なのだ。
 もしも時間に沿って並べた場合、幼少時代は、ジョディ自身ができることが乏しく、退屈なゲームになってしまう。一方、後半はアクションばかりになり、ゲームが単調になってしまうだろう。

 並び替えたせいでストーリーは唐突になったが、くるくる激変するジョディの姿には、驚きとともにエレン・ペイジのPVを見るかのような楽しみがある。一方で、ゲーム性には唐突感がなく、理解して遊びこなす、というステップが慎重に構築されている。アートを気取った遊びにくいゲームになっていないのが素晴らしい。

posted by Dr.K at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック