長くなったので二部に分けたという、無計画にもほどがある完結編。「天」の時点で、だいぶ置いてけぼり感があったので、正直期待は低いのだが、ここまで付き合ってしまったので見届けるしかない。エヴァンゲリオンとどちらがマシか、息詰まる名勝負の始まりである。
まず、前作のラストシーンからそのまま繋がる始まり方に驚く。時間を置いて発表される続編ものでは、途中から観る人も考慮してキリのよい所から始めるものが多い。ここまでついてきたファンのみを対象に、全力でいくつもりらしい。いきなり覚悟を求められる。
今回は、今までコメディパートを担っていた野々村係長が、あらゆる意味で花道を飾る。こんなしょうもない役に竜雷太か、と思い続けていたがついに報われる時が来た。逆に、瀬文は何もできず脇に引く。後編での活躍に期待しよう。
前篇なので途中で終わるのは覚悟の上だが、あの切り方には驚いた。まさかエンドロールなしとは。それなりに映画を観てきてはいるが、こんなのは初めてだ。
大島優子のキャラは、しゃっくりで特徴づけられているが、「安堂ロイド」でも同じことをやっている。単なる小ネタかもしれないが、まさか世界観をリンクさせるつもりではあるまいな。プロデューサーが同じなので、やりかねない。
瀬文の活躍 2
当麻の活躍 5
野々村の活躍 10
個人的総合 6
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