2014年04月27日

アメイジング・スパイダーマン

 ハリウッドもよほどネタ切れが深刻なのか、リブート商法が大はやり。「バットマン」は「ダークナイト」になり、「スーパーマン」は「リターンズ」をなかったことにして「マン・オブ・スティール」になった。そして「スパイダーマン」は、「アメイジング」にリニューアルだ。
 同じネタを使うときには、確たる理由が必要だ。例えば、「トータル・リコール」や「ロボコップ」のリメイクには、数十年の時を経た映像技術の進歩がある。「ダークナイト」は、旧作と視点を変えた意欲的な作品だ。また、「マン・オブ・スティール」には、前作が失敗だったというリブートの理由がある。
 だが、「アメイジング・スパイダーマン」はどうだろうか。まず、再始動が早すぎる。前作の記憶がまだ新しく、映像もほとんど古びていない。何より、前シリーズは大ヒットした成功作である。監督が降りたからといっていちいちリブートしていたのでは、映画の世界は出涸らしになってしまう。
 なんというか、のり切れない映画だ。要所要所に、さすがと思わせるアクションがあるものの、全体としてはどうも物足りない。再びスパイダーマン誕生のエピソードからなので、まだヒーローとして脂がのっていないのだ。もっとワイヤーで飛びまくって、爽快な空中アクションを見せてほしい。また、中の人が顔を見せすぎるのも違和感がある。こういうヒーローは正体を隠して活躍するところが面白いと思うのだが、彼女やら敵やら警察やらに、えらく簡単にマスクの下を見られてしまう。主演俳優のイケメンぶりと、人としての恋愛を見せつけたいのだろうか。こちらとしては、そんなことよりクレーン作業員との間に見られるような、ヒーローらしい人間関係の方を見たいのだが。
 映画館で公開中の「2」は、予告を見る限り、戦いも派手でアクションが強化されているようなので、盛り返していただきたい。

展開の遅さ 8
飛翔の少なさ 7
結末の灰色さ 6
個人的総合 5

posted by Dr.K at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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