2014年05月07日

クレイジークライマー狂想曲 その3

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 本筋からはちょっと寄り道。前回の記事で、ボードゲーム「立体クレイジークライマー」に反響があったため、押し入れからひっぱり出して詳しく紹介することにした。

 「立体クレイジークライマー」は、1980年ごろ、バンダイが展開していたボードゲームのシリーズ、「ジョイファミリー」の中の一作。なんと、箱や説明書のどこを見ても、ニチブツの名がクレジットされていない。ボードゲームという別ジャンルなので許諾が要らなかったのかもしれないが、当時、ビデオゲームにまだ著作権がなかったのでこうなったという可能性が高い。
 なお、同シリーズの中でビデオゲームを元にしたものは、他に「スーパーマリオ」と「魔界村」の存在を確認した。

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 箱をあけるとビルがぴったり収まっている。ビルの中にカードなどの付属品が収納されている。

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 組み立てるとこうなる。ビルの高さは50cmと大迫力である。
 窓にクライマーのコマを引っかけて、ヘリの所まで先に登りきった方が勝ち。

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 見よ、この立体感(笑) ここで注目してほしいのが台座(地上)部分。

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地上からビルを見上げる野次馬が描かれている。ゲームでは見ることができなかったものまで作りこまれているボードのデザインは秀逸である。ルーレットのところが、救命マットになっているのも素晴らしい。
 ちなみに、このルーレットはクライマーが5階分登るたびに回し、各種イベントを発生させるために使われる。

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 当時の子供向けボードゲームは、双六風のものが多く、サイコロやルーレットでコマを進めるものがほとんどだった。そんな中、「クレイジークライマー」は、手札の中から希望する移動カードを出す、という先進的なルール。窓の開いている箇所にしかコマを引っかけられないという制約が絶妙で、どのカードを使うか適度に頭を悩ませることができる。風船は、一度に5階も進める強カードで、元のゲームの設定をうまくアレンジしている。

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その他、特殊なカードとしてはこのようなものがある。小学生だった私は、このゲームで「災害保険」という言葉を憶えた。

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 一方、ルーレットで時々引くように指示されるのが、「クレイジーカード」。場を荒らすイベントの数々が仕込まれたカードだ。キングコングが移動して蹴落とされたり、ヘリが動いてしまってゴールできなくなったり、というアクシデントは、いかにも「クレイジークライマー」らしい。

 久しぶりにプレイしてみると、説明書が思いのほか大ざっぱで、どうしたらいいのか決まっていない状況が結構あった。子供の頃、適当に補ったり、オリジナルルールを付け加えて遊んでいたのを思い出した。
 という訳で、多少の不備はあるものの、「クレイジークライマー」の雰囲気に浸れるという点ではバッチリ。それどころか、ビジュアルで元のゲームを大きく凌駕してしまっている。便乗商法では済まなかった、隠れた名作だ。

 以上で寄り道を終え、次回からはビデオゲームの話に戻ることにする。

posted by Dr.K at 21:45| Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお、詳細ありがとうございます! こういう立体的なボードゲームって珍しいですね。ちゃんとゲームを再現しようとしてるから、ジオラマとしても魅力があって良いですね。
Posted by GON at 2014年05月11日 17:47
とりあえずこれを飾って、ボードゲーム部の新人募集に貢献しておきました。
Posted by Dr.K at 2014年05月11日 23:23
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