2014年05月25日

クレイジークライマー狂想曲 その4

 PS4、アーケードアーカイブスがついに配信開始された。「クレイジークライマー」の移植度も高いようで、何よりである。

 さて、アーケードでは大ヒットを記録したこのゲーム、どういうわけか以降は苦難の歴史を刻んでいる。その一端をここに記す。

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●ファミコン版
 ゲーム機への移植の際、問題となるのが2本のスティックを必要とする操作。ファミコン版では、1コン2コン両方の十字キーを一人で使うという、無理矢理な方法でこれを実現した。
 なぜか、見た目からステージからすべてを一新したオリジナルゲームになっており、隠しステージのビル内では、マリオもどきのアクションゲームまでさせられる。
 ファンがやりたかったのはきっとこんなゲームじゃない。

●スーパーファミコン版

Nitibutuakedokurasikkusu 「ニチブツアーケードクラシックス」と題し、「ムーンクレスタ」「フリスキートム」とのカップリングで発売された。内容は元のアーケード版に準拠している。
 「クレイジークライマー」は、ABXYボタンを右スティックに見立てて操作する。コントローラーが一つで済むものの、これもかなりやりにくかった。
 それにしても、恐ろしく購買意欲のわかないパッケージだ。

●「クレイジークライマー2000」

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 プレイステーションでは、先に「ニチブツアーケードクラシックス」や「ハイパークレイジークライマー」がリリースされている。しかし、その頃はコントローラーにアナログスティックがついていなかった。
 「クレイジークライマー2000」こそが、初のデュアルショック対応クレイジークライマーなのである。元祖「クレイジークライマー」がおまけで付いており、2つのスティックでようやく快適にビルが登れる。ところが、移植度がイマイチで、左から2列目を登ると鳥のふんに当たらない、というアーケード版での攻略法が通用しない。当たり判定が違うのかもしれない。
 新作「2000」の方はというと、3D化によってビルの側面が利用できたりする面白さはあるものの、モデルもモーションも初心者レベルで、もうこの会社ダメなんじゃないか、という出来。実際、これ以降ニチブツのゲーム開発は途絶えてしまう。

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●PS2版
 ハムスター社による「オレたちゲーセン族」シリーズに収録された。
 エミュレーション移植なのでゲームに特筆すべき点はないが、細かいファングッズがたくさん同梱されていた。
 PS4「アーケードアーカイブス」は、志半ばにして中断してしまったこのシリーズのリベンジ企画とも言える。

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●「体感! クレイジークライマー」
 2007年のアーケードゲームショーに突然現れた新作。スティックではない、回転する謎の装置で体感的にビルを登っていく。
 専用筐体がたくさん売れるほどの人気は見込めず、お蔵入りとなった。

●「クレイジークライマーWii」

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 突如として現れたWii版の新作。その正体は、「体感! クレイジークライマー」の再利用品である。
 リモコンとヌンチャクを振って、クライマーを操作するのだが、とにかく反応がままならず、納得のいかない死に方が多すぎる。ハッキリ言ってクソゲーである。
 Wiiらしく4人同時プレイできたり、性能差のあるキャラを選択できたり、今風になってはいるのだが、列をまたいで登ったり、落下物を耐えるなどができなくなっており、ゲーム的には一作目より退化しているのが泣ける。

 こうしてみると、栄光で始まったその歴史はまさに死屍累々。しかし、「クレイジークライマー」の名がついているゲームを見ると、今度こそひょっとしたら面白いかもしれない、とつい買ってしまうのだから、昔からのファンは手におえない(笑) PS4版も、時間が出来たら購入して隅々まで味わいたい。

posted by Dr.K at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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