2014年08月18日

「BROTHERS」、プレイヤーは誰だ その1

スパイク・チュンソフト,インディーズセレクション3作品を期間限定で48%OFF

 これは安い、ということで「ブラザーズ 二人の息子の物語」を買いました。ダウンロード専売のゲームで、今回のセールはPS3ですが、XBOXやPCでも出ています。
 プレイ時間が短い、とのことでしたので、クリアしてから感想を書こうと思っていたのですが、プレイしてみて、これはとんでもない名作かも知れない、特売のうちに記事にしなければ! という思いを強くしたので、これを記します。

Brothers_1

 主人公は二人の兄弟。事故で母を亡くし、今、父もまた病気になっています。特効薬のありかを知り、兄弟は冒険へ旅立ちます。
 お医者さん(村長?)がこのへんの説明をする場面があるのですが、言葉がわかりません。あれ、字幕を忘れてるのかな? と思ったのですが、そもそも英語ですらなく、ニュアンスだけ察すればいい、というストーリーの示し方のようです。ストーリーもビジュアルも極めてオーソドックスなので、何ら困ることはないでしょう。
 しかし、ゲームは際立った特徴があります。兄は左スティック弟は右スティック、二人のキャラを一人で操作する仕組みになっており、これを利用したギミックを次々に解いていくアクションゲームとなっているのです。
 どこかで見たような仕掛けも、この協力アクションによって、一味違った操作感となりますし、おおそうやるのか、と感心させる新しい仕掛けも満載。今のところ難度は低く、簡単だが楽しい、という珍しい感想が出てきます。

 「BROTHERS」をプレイすると、操作のせいで、特に序盤はその煩わしさに閉口します。仕掛けを解く瞬間はともかく、単に歩いているところなどは、片方のキャラが自動でついてきてくれればよいのに、と。現在のアクションゲームでは、AIによる同行キャラ、というのが流行っていますから、その方が時流にも合うはずです。ボタンを押すことでキャラを切り替える、というような操作にすることは決して難しくはありません。
 ですが、それをやっちゃうと、遊びやすくても凡ゲーなんですね。二人とも自分で動かすからこそプレイに血が通う、そのことが、兄弟の距離感にすごくマッチしているんです。プレイがうまくいった=兄弟が協力できた、と、プレイヤーのスキルがゲーム内設定と美しく連携し、物語に説得力が出ています。
 タイトルの通り、兄弟の描写が素晴らしいですね。兄は力持ちで泳げる、弟は身軽で狭いところも通れる、と、ゲーム上の機能差ももちろんあるのですが、同じ人に話しかけても、まじめに情報を集めようとする兄、ふざけたり遊んだりする弟、というようにリアクションが異なり、性格の違いまでしっかり伝わります。

 一般的には、ゲームのプレイヤーは、操作するキャラに感情移入します。では、このゲームの場合はどうでしょうか。兄か弟、どちらかに感情移入する、なんてのは不自然です。私の場合、幼い兄弟を見守る、親のような気持ちになってしまいます。ひょっとすると、兄弟の帰りを待つ父親が、プレイヤーの気持ちに一番近いのかもしれませんね。
 セールは8/26まで。気になった方はぜひどうぞ。

posted by Dr.K at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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