2014年08月23日

「P.T.」に学ぶゲーム制作

 「P.T.」は、PS4で無料配信中のゲーム。謎の新作ホラー、という触れ込みで配信され話題になったが、タイトルは「プレイアブル・ティザー」の意味であり、つまり宣伝を目的としたもの。将来本編が作られるわけではなく、これのみで独立した作品である。
 プレイしてみたが、評判通りの怖さ。行き詰ってしまったので攻略サイトを見たところ、やるべきことができておらず、やってはいけないことはことごとくやっている(笑) セーブデータを消してやり直せば良いのだが、正直怖いのでもう一度見たくない。よって、クリアできる見込みは大変少ない。物語やホラーとしての感想は、よそに任せることにしよう。

Pt
 私が感心したのは、作り方のうまさ。
 画像を見ての通り、背景は緻密で雰囲気たっぷり。何しろPS4、ここで手を抜くとホラーにならない。しかし、無料タイトルにこのクオリティでは、大赤字である。
 「P.T.」のうまいところは、質を落とさずに舞台を極端に狭くしたことだ。歩いて1分とかからないL字型の廊下のみを延々とループし、その間に少しずつ状況が変化。なるほどその手があったか。
 そして、この限られた場所をフル活用して恐怖を演出する。怖いものが出てくることももちろんあるが、音や照明が特に効果的で、たったこれだけの空間でこんなに色々仕込めるのか、と舌を巻く。

 キャラが多く、舞台が広く、プレイ時間が長い。そんな、フルプライスのゲームみたいなものを作ろうとして頓挫してしまうのが、学生などによくあるミスだ。「P.T.」は物量に頼らないゲーム作りの見本とも言える作品なので、これからゲームを作ろうという学生さんなどに、ぜひ参考にしてほしい。

posted by Dr.K at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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