2014年09月10日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q その2

 地上波で放送したので、劇場で見たとき放棄していた感想を改めて。

 人類ぽかん計画とはよく言ったもので、何度見てもさっぱりわからない。それ自体はさほど悪いことではない。実際、デイヴィッド・リンチ監督作品などは毎回わからないのに支持されている。その理由として、それぞれが独立した作品で、その時限りという事が大きい。一方エヴァの場合、20年近くつき合ってきて報われない、という点がひっじょ〜に罪深い。
 わからない理由は明白。「Q」でいきなり14年後に話が飛び、間で何があったのか意図的に伏せられているからだ。時を隔てることで、古臭かったキャラデザを一新したのはうまかったが、それはそれ。シンジ君とともにすべての観客を浦島状態にする脚本は、種明かしのないまま次回作へ持ち越しとなる。
 「破」の終わりで世界が崩壊してた、ということで、赤い大海原やら廃墟やら砂漠やらが背景となるが、これがもう全然ダメ。これまで、エヴァの荒唐無稽な話になぜ臨場感があったかと言うと、電車とか学校とか、日常のものがやたらリアルに描かれていたからだ。テレビシリーズでは、電柱やら電話ボックスやらが主役のような存在感を放っていて、独特の芸風になっていた。それらがなくなってしまうと、戦闘シーンでさえゲームのデモシーンのように薄っぺらく感じてしまう。
 やはり気になるのは、セントラル・ドグマの最深部にいた巨人、そして巨大綾波の首。これらは旧劇場版のクライマックスに登場したものと似ており、だとすると、世界はいつのまにか旧劇場版と融合しているのかもしれない。
 最後の予告テロップが劇場と変わっている。3.0+1.0とは一体何か。タイトルの変更は、旧劇場版が完結するまでのドタバタを思い出す。まさか、完結を先延ばししてQのリメイクをやらかすつもりではあるまいな。

 番組の編集にも謎が多い。カオル君との連弾シーンなど、重要そうなところがカットされている。「巨神兵」を飛ばして、本編のカットを減らすべきではないのか? 方針がよくわからない。

オープニング 8
CG映像 5
エンディング 9
個人的総合 5

posted by Dr.K at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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