PS+(PlayStation Plus)とは、SCEが提供する有料オンラインサービス。月額約500円。一年契約だと約5000円。
PS3までは、ゲームのオンライン機能は原則として無料だった。ところが、PS4では、ゲームのオンライン機能を利用するのにPS+がほぼ必須となった。つまり有料化である。その割高感を緩和するためか、PS+会員限定でフリープレイというサービスが実施されている。毎月何タイトルかのゲームが選ばれ、無料でダウンロードできるのである。
これまで、無料になるタイトルは、インディーズのダウンロード専売タイトルや、SCEが販売した旧作が中心だった。ところが、その内容が月を追うごとに豪華になっている。「パペッティア」「英雄伝説 空の軌跡」「バットマン アーカムビギンズ」「ディスガイア4」「GRAVITY DAZE」など、昨年までのゲームシーンを彩った話題作が次々に無料で供されている。今月は年末ということでさらに気合が入り、「キルゾーン シャドウフォール」「ナチュラルドクトリン」が無料。どちらもPS4用ソフトであるから、まだ1年と経っていない。価格破壊どころか価格崩壊である。
このフリープレイサービスは、期間内しかプレイできないと誤解されていることが多い。実際はそうではない。無料でダウンロードできる期間こそ限定されているが、PS+会員である限りは、いつまでもプレイできるのだ。
そして、PS+は、PS4だけのものではない。同一ユーザーであれば、PS3でもvitaでも使える。フリープレイできるゲームも、各ハードから選べることになる。
私は、PS4で「WATCH DOGS」のオンラインモードをやりたかったのでPS+に入ったが、以降、目に見えて購入するゲームが減っている。よいゲームがどんどん無料になり、それをプレイするのに時間がとられてしまうのだ。ユーザーとしてはまことにありがたいのだが、それ以上に心配だ。SCEとしては、PS+の会員を増やして、オンラインサービスでの収益増を狙いたいのだろうが、肝心のゲームが売れなくなっては意味がない。
本格的コンシューマゲームが無料で遊べてしまっては、スマホでしょうもないゲームに課金する意味などほとんどなくなってしまうな。このやりすぎのサービスの今後をしっかり見極めたい。