2014年12月08日

寄生獣

 ついに実写化された「寄生獣」を観てきた。
 文句をつけるとすれば、この一言。
 原作通りすぎる。
 特に、タイトルが出るまでの部分などは、マンガのコマ運びのまま映像化されていると言っても過言ではない。全体を通しても、時間に収まるようにまとめた、そのうまさばかりが目につく。
 一般に、原作のあるものが映画化されるときは、原作のテーマを映画ならではの方法で伝えるために、内容を解釈して再構築することが多い。その手腕が優れていれば名作となり、失敗すれば批判される。
 ところが、「寄生獣」は映画オリジナルの部分がほとんどない。そのため、染谷はちょっとシンイチのイメージじゃなかった、とか、東出の薄ら笑いがパラサイト感満点で素晴らしかった、などの演技の感想しか出てこず、ストーリーについて言及するのが困難だ。面白いけど、これ原作がいいんだよね、としか言えない。今後、マンガやアニメの実写化映画を評価するには、「寄生獣」以上か「寄生獣」以下かで判断するとよい。基準とするのにこれ以上の作品は多分ないだろう。
 マンガが連載されていたのは、25年前のこと。当時から、実写化を想像していたファンは多かろう。しかし、ハリウッドで「ターミネーター2」がようやく出来たような時代では、邦画で変幻自在のパラサイトを映像化するのは到底無理だった。それが今では可能になった。当時の読者が想像したものに近いクオリティで映像化出来ているのは嬉しい。
 残虐表現もかなり攻めており、PG12どころではない部分について伏せるために、不自然なカット割りや構図が頻出するのが気になった。
 このまま波風立てずに原作通りの結末になることは目に見えているが、後藤の活躍を見るために「完結編」も観ようと思う。

追記:河原で戦う場面があるが、なんと、淀川の阪急高架下だ。馴染みの場所なので驚いた。平間も関西弁だったし、実は大阪を舞台にした物語なのだろうか。

原作再現度 9
CGクオリティ 7
パンフレットの厚さ 10
個人的総合 6

posted by Dr.K at 06:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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