2015年01月11日

「サイコブレイク」は意外にオールドスタイル その5

Pb04

 年末でどうにかクリアできたが、いや〜、死んだ死んだ。
 謎を残す終わり方なので、プレイ後はストーリー考察が盛り上がっているようだが、それについてはよそに任せる。ここでは、ゲーム面についてまとめておきたい。

 やり始めは、「Last of US」に似てるかな、と思った。ゾンビのような敵が出てくるホラーの題材、廃墟が多いステージの外観、ステルスとシューティングを軸としたシステム、など共通点が多いからだ。だが、クリアしてみると、目指すものが全く違うと気づいた。
 「Last of US」は、映画志向の強いゲームだ。一貫したストーリーを効果的に伝えるために、ステージが作られ、ゲームが使われている。結末付近、キリンが出てくる場面を思い出してほしい。抒情があり、美しい。ストーリー上では欠かすことのできない名シーンだ。しかし、そこでプレイヤーがすることは歩くことだけであり、ゲーム性は封印されている。
 一方、「サイコブレイク」では、ストーリーは味付け程度の意味しかなく、ゲームが主眼となっている。歩いて眺めるだけの場面など数えるほどしかなく、ほとんどが死と隣り合わせの戦闘だ。面クリア型のパズルのように、シーンは断片化されており、精神世界という設定が都合よく使われる。敵や背景こそ同じようなものが繰り返し出てくるが、ゲームの攻略・駆け引きに繰り返しはほとんどなく、アイデアの限りが尽くされている。何度も挑戦し、アイテムや罠がそこにある意味を知ったとき、不可能とも思われたステージにクリアへの光明が差す。まさに作者との知恵比べである。
 ゲームとしての緻密さでは近年まれにみる意欲作だ。しかし、ホラーということで雰囲気を主に味わいたい、というユーザーがかなりいたはずで、そんなユーザーに対しては、この厳しさは明らかにミスマッチだった。本気でゲームをしたいプレイヤーのみにお勧めしたい。

posted by Dr.K at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック