先月、PS+のフリープレイに「俺屍2」が登場。ソフトがタダなら、本体を買っても安いじゃない、という本末転倒な考えで、Vita TVを買ってきてプレイを開始した。
前作「俺の屍を越えてゆけ」は、俺にとって「ドラクエ」「FF」をも越える最高のRPG。競走馬もびっくりの短命な一族という設定、世代交代を軸にした独特過ぎるシステムで、各プレイヤーに固有のドラマを体験させた傑作だ。100時間以上もプレイしたのに半分もクリアできず、結末も見ていないのに面白かったというのはこのゲームくらいなものだ。
これを作ったのは桝田省治。一時期ゲームを離れていたこともあって、非常に寡作であり、PS2の「我が竜を見よ」からでもすでに10年が経ってしまっている。「俺屍2」は、久々にプレイする桝田ゲーとなる。
Vita TVをセットアップし、まずはオープニング。黄川人(キット)が再登場し、昔のままの口の悪さを披露。世界観は前作と続いているのだな、と喜ぶ。うっかりして、
この場面をぼ〜っと眺めてしまった。ボタンを押し、黄川人の言葉に返事をしなければならない。オープニングムービーで入力を求められるゲームなど聞いたことがないが、この骸骨こそが一族であり、これからプレイヤーになることを知らせる操作なのだ。桝田ゲーのこだわり、健在なり。始まる前から期待が高まった。