2015年07月25日

「CLANNAD」vs「アマガミ」

Cvsa

 PS+のフリープレイで、これらが無料で手に入ったのでプレイしてみた。どちらも学園もののギャルゲーなのだが、比べてみると見事に対極のゲームなのが面白い。

 まずシステム。「CLANNAD」は、いわゆるノベルゲーム。さすが〈人生〉と称されるだけのことはあって、読み応えのあるテキストが中心となっている。一方の「アマガミ」は、シミュレーション色の強い、「ときめきメモリアル」の後継者的なゲームだ。行動選択や会話システムに特徴があり、物語は断片的なイベントで組み立てられている。
 次に性表現。「CLANNAD」は、これまでエロゲーを作ってきた会社が、あえて性表現を封印し、一般向けとして作ったという経緯を持つ。なので、見かけによらず清廉潔白なゲームだ。それに対して「アマガミ」は、一般向けでありながら、ぎりぎりまで攻めた性表現が話題になった一本で、なるほどこれは変態だ、というイベントが目白押しである。
 だが、何より対極的なのが、学校に対する認識だ。
 「CLANNAD」は、主人公と男友達はもちろん、ヒロインのほとんどがはみ出し者という設定だ。学校から疎外された者が、身を寄せ合って青春を取り戻す、その健気さがプレイヤーの共感を生んだ。成績もおしなべて悪く、遅刻欠席当たり前の劣等生的世界観だ。
 一方の「アマガミ」。主人公は、勉強しようと思えばできるし、おしゃれをしようと思えばできる、そつのない学生。メインヒロインも(一応)委員長タイプの優等生であり、その他のヒロインの多くも、友人に恵まれ、クラスに馴染んでいるようだ。これは進学校の雰囲気だ。何よりシステム面において、行動選択がきっちり休み時間に設定されており、授業が始まることを理由にほとんどのイベントが区切りとなる作りは、制作者の無意識の優等生性が発揮されているように思える。
 そして、劣等生の方が純であり、優等生の方が変態じみているというのも、やっぱりそうなのかという感じで面白い。機会があれば、皆さんもぜひやり比べてみてほしい。

posted by Dr.K at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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