鬱に堕ちる。笑顔の呪縛の為に。
思わず某ステルスゲームのコピーをパクってしまったが、それはさておき。
物語は、ついに秋のライブへ。シンデレラプロジェクトの中間評価を兼ねるとあって、常務率いるプロジェクトクローネとの対決になるかと思いきやそんなことはなく、いい意味の競演となって、ライブは成功のうちに終わる。
しかし、クローネ側で飛躍への一歩を踏み出した凜、ソロ活動で何かをつかみつつある未央らに対し、卯月は一人取り残されてしまう。
今回のストーリーに賛否があると知り、視聴者大丈夫か、と不安になった。
ここまで何話もかけて伏線をはっており、決して唐突な展開ではない。視聴者にそこまで読解力がないとは思えない。そこでふと気づく。見ていないのではない。アニメの中でさえ都合の悪い情報は見なかったことにするという、逃避癖のある奴がいるんじゃないか。試練を乗り越えた先にしか成長や感動は存在しない。そんな当たり前のことも通じなくなっているのだろうか。なお、物語都合でトラブルのきっかけにさせられた鷺沢さんのファンだけは、否を表明してよろしい。
ライブの描写は本作のハイライトになるので注目を集めるが、卯月だけが前に進めない、その描き方が素晴らしい。
アイドルというのは一人一人が独立したアーティストなのであって、もともと一匹狼の気質があった凜や、考えるより先に行動する未央には、初めからその適性があった。しかし、卯月は、いつも友達とつるんでいて自己主張がない、どこにでもいる普通の女の子として描かれた。カードにちょっと文章がついているだけのゲームから、よくぞこれだけの人物像を引き出した、と感心する。
個人的には、がんばって就職できたはいいものの、会社で何をしたらいいのか、目標を見失った新人の頃を思い出してしまった。卯月の行動はそのくらいリアルだ。
とはいえ、彼女が復活するまで待たされるファンはたまったものではないだろう。今すぐ「スターライトステージ」をプレイしてSSR卯月を当てるのだ! そうすれば、いつでも曇らない笑顔を見せてくれるぞ!
畜生、うまい商売だなあ!
NHK BS のJリーグ中継をご覧下され。
いや〜、こんなコラボあるんですね。スポーツウェアはやっぱり未央が似合うな。