「スーパーマリオメーカー」を買った。うちのWiiUもようやく「Splatoon」専用機から脱却したことになる。
過去に、ステージ作成機能がおまけでついているゲームはいくつもあったが、「マリオメーカー」は、それをメインにしただけあって、作りやすく遊びやすい。
作ったステージはアップロードして他のプレイヤーに公開でき、また、世界中のプレイヤーが作ったステージを遊ぶことができる。
これは厳しいな、と思わず声が出た。
昔は、ゲームのステージを作る、なんてのは自己満足に過ぎなかった。作ったところで、遊ぶのは自分か家族か友達か。そんな内々のものだった。しかし、作ったものが実際にゲームとして動く、という楽しみは十分に味わうことができたのだ。
ところが、これがネットで公開されると、否応なく世界のプレイヤーの評価にさらされる。Facebookのような「いいね!」機能まであり、ランクがつけられる。ある程度「いいね!」を集めなければ、アップロードできるステージ数が増えないなど、評価に対する報酬も設定されている。
目標があることでやる気になるプレイヤーが現れることは重々承知だが、私のようなひねくれ者は、他人に評価されるために作るなんて、と純粋な楽しみに水を差される気がして困る。
友達の間で、絵がうまいともてはやされていても、pixivに打って出ると誰にも相手にされない。あらゆるジャンルで、身内からいきなり全国レベルにさらされてしまう残酷さがネット時代にはある。「スーパーマリオメーカー」もまた、その厳しさからは逃れられない。人気取りのために俺も全自動マリオを作ろうかねえ、などと早くも作り手としての意識が急降下するのを感じる。
世界中の人が作ったコースが遊べる!という、このゲームのもう一つの楽しみ方のためには、「いいね!」システムである程度フィルタをかけられるのは非常にありがたいです。むしろ、世界中の人が作った内輪向けのしょうもないコースばっかり遊ばされる方がキツいので…。