どうにかMiitomoを開始できました。あちこち操作しているうちに、何をするアプリかだんだんわかってきたのですが、いや〜、これはまずいですわ。やっちゃいけないものに手を出した気分。
ゲームを開始すると、Miiが次々に質問をしてきます。ちょっと古いゲームになりますが、「どこでもいっしょ」や「シーマン」を思い出します。しかし、微に入り細に入った質問を遠慮なく飛ばしてくるあたり、「クマトモ」の方がやや近いでしょうか。
これらのゲームでは、ゲームキャラとプレイヤーとのコミュニケーションを作り出すために、情報を収集しています。ですが、「Miitomo」は違います。収集した回答は、Miiを通じてフレンドに公開されます。また、それぞれの回答について、Facebookのように「いいね!」をつけたり、twitterのようにレスを返すことができるのです。
「Miitomo」は怖すぎる。普通のSNSであれば、ユーザーは、それが誰に読まれるか、あらかじめ理解し想像したうえで書きこみます。ところが、「Miitomo」では、Miiに訊かれる形なので、つい気楽に答えてしまいます。その結果、日ごろの付き合いでは到底わからなかったような個人的なことがどんどんフレンドに流出します。というか、実際こちらへどんどん流れてくるのですが、知っちゃっていいんですかね。小中学生がクラスの友達とワイワイやるような場合はいいんでしょうが、大人がやるには色々気まずいです。
いっそのこと、ネタ回答に徹して「ボケて」のように使えばいいのかもしれません。あるいは、Miiを自分と関係ない姿にして、キャラを演じるとか。しかし、それらをやるには、大変な労力が必要です。何しろ、パーソナルな質問が大量に飛んできますから。
過去にMiiを使ったゲームとしては、「トモダチコレクション」があります。これは、知人の姿をしたMiiが、ゲームの中で勝手に動き、ありえない事をするのが面白いのです。ところが「Miitomo」のMiiは、本人の回答をそのまま伝えます。面白いで済まされない怖さを、どれくらいの人が気付いているのでしょうか、などと言いつつ、今日も私はちくちくと回答し、パーソナリティを流出させているのです。